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今日も「良い日」にならなかったけど・・・

2月27日(火)

朝の8時過ぎ、彼女はサラピーの郡役場に電話した。

「昨日、外国人との婚姻届けをしようと思ってそちらに伺った者ですが、今日は決裁できる責任者の方はいらっしゃいますか・・・」

電話はあっさりと終わった。電話に出た役場の人ははっきりとした返事をしなかったようだ。責任者が8時過ぎに来ていないことだけは確かだった。さて、どうするか・・・

「とにかく今日も行ってみよう!」と、9時に家を出た。

30分かけて役場に着いたのは9時半。だいたい昨日と同じだった。でも、またまた空振りだ。時間とガソリンを浪費しただけで終わった。どうして2日も続けて決裁できる人間が不在なのだろうか?そんなことで役場の業務が滞らないのだろうか?

多分答えは「業務はいつも滞ってる。」

でもタイ人は「そのことを何とも思わない」か、一般庶民は「役所に文句も言えない」のかもしれない。そして特権階級には特別な計らいがあるのかもしれない。

さすがに同じことが2日続くと、彼女の機嫌も斜めになってきた。昨日は彼女のことを褒め過ぎたようだ。僕は鬼の首でも取ったように言った。

「だから言ったじゃないか。昨日、別の役場へ行けば良かったんだよ・・・」

「そうね。じゃあ今日は別のところへ行ってみましょう」

何だ、あっさりと方針転換する彼女。さすがタイ人らしい。でも何処へ行けばいいのかがわからない。

彼女はケータイのインターネットでいろいろ調べて、数か所の役場へ電話して聞いた。そうしたら、チェンマイ市内だと一か所しか婚姻届けを受け付けてくれないことが判明した。たくさんあるチェンマイ市役所の支所(テサバーン)では手続きができないようだ。受け付けてくれるのは「アンプー・ムアン・チェンマイ」だけ。つまり、チェンマイ市役所だけだ。

さて、今日はそこではなく、別の郡役場へ行ってみることにした。その方が人が少なくて、短い時間で済むと考えたからだ。

11時過ぎにサラピーではない別の郡役場に着いた。家からは15分くらいで、むしろ近い。彼女が受付の人に聞いてから番号札を取って待った。でも30分経っても呼ばれなかった。僕は不安を覚えたので彼女の耳もとで囁いた。

「ちゃんと『外国人との結婚手続きがしたい』と言ったかい?ここも責任者がいないんじゃないか?」

というのは、役場の偉い人の席は二つあったが、どちらもずっと空席だったからだ。そして暫くして、僕の不安は的中した。彼女が年配の係官に呼ばれた。

「外国人との婚姻届がしたいんですけど」

「あなた、ご両親の許可は得てますか?」

なんだそれ!彼女は苦笑いしている。まだ未成年だと思われたらしい。もう30歳だと言うのに。そう言われれば、距離と角度によっては彼女は20代前半くらいに見えなくもない。でも、どう見たって18歳以下はありえない!それとも、その係官は外国人との結婚には両親の許可が必要だと思っているのだろうか。そんな役場で届け出ができるはずもなかった。

年配の女性係官は、「ここでは無理。お隣の郡役場の方が大きいから、そちらに行ってください」と門前払いした。だから言ったこっちゃない。最初から「外国人との結婚」と言っていれば、45分も無駄に待たされることはなかった。

そこからの帰りの車の中で、彼女は大本命の「チェンマイ市役所」にやっとのことで電話した。運転しながら聞き耳を立てていると、彼女のケータイから漏れてくる女性の声は実に明快だった。

「書類はもう準備できてますか?」

「はい、揃ってます」

「外国人の方の独身証明書はタイ語に翻訳されていて、外務省のハンコもありますね」

「はい」

「あなたは結婚したことがありますか?」

「ありません。はじめてです」

「では、成人しているタイ人の証人2人と一緒にお越しください」

あらららら。やっぱり証人を2人連れて行かなければならないのか。これは役場によって異なるはず。サラピーの郡役場ではそれは言われなかった。というより、書類に目を通しただけで「決裁できる人が今日はいないからダメ」と言っただけだ。責任者がいたら、今度は「証人がいないからダメ」と言うかもしれない。

そう言えば、前妻とバンコクで入籍した時は年配のタイ人2人が同行していた。その区役所は、何をするにも賄賂を要求する上級係官のいる役所だったので、当時の政権中枢ともパイプのあった人物が心配して一緒に行ってくれた。たまたま、その悪い上級係官は留守だったので、賄賂は要求されなかった。その人がいなくても、ちゃんと決裁できる別の係官がいた。そして同行してくれた2人が証人も快く引き受けてくれた。

さて、次は再度サラピー郡役場に挑戦するか、それとも本命のチェンマイ市役所にするか・・・僕たちの考えは一致した。決裁できる人間がいないような役所はパス。また別の郡役場も、多分ろくなことはないだろうからパス。今度こそ、外国人との結婚手続きに慣れていると思われるチェンマイ市役所へ行くことにした。取得している僕の書類は3か月間有効だ。

証人は、彼女の父親とお姉さんの2人にするか、それとも友達2人にするか、彼女は車の中で少しだけ迷った。結論は、身内を連れて行くよりも友達の方が気が楽だということになった。ビール好きの友達へのお礼は、お昼ごはん+ビールでよい。タイ料理だから4人で1000バーツを超えることはないだろう。

考えてみると、正式に結婚するメリットがあるのは彼女だけだ。日本へ行けば、仕事もできる配偶者ビザが取れる。将来僕がいなくなったとしても、遺族年金の請求ができる。この2つだけでも大きなメリットだ。それに対して、僕には何のメリットもないんじゃないかな?むしろデメリットがあるかな?じゃあ、なぜ結婚に踏み切るのか・・・?

次回、婚姻届けが不発に終わるようだったら、いっそのこと内縁関係でいくか?そう冗談で彼女に言ってみたら、えらく不満そうな顔をした。やっぱり、パンラヤー(妻)、サーミ―(夫)の関係がいいらしい。


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コメントの投稿

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大変だね。

ご無沙汰です。
お元気そうでなによりです。
さて、私の場合は、タイ王国が先で、婚姻届を出しました。
有名なバンコクのバンラック区役所です。
国際結婚は、ここが楽です。
証人が2人必要です。書類にサインをしますから。バンラックでは、待っている結婚届をする次の人に、サインしてもらいました。
私の場合は、日本人の男性とタイ人の女性のカップルにサインしてもらいました。
偶然の出会いか?お互いに証人になり、サインしあいましたね。
だれでもいいみたいです。
国際結婚の場合は、大きな慣れた役所のところがいいですよ。結婚証明証を二枚もらえました。
左右同じで、真ん中に、縦にミシン目があり、ちぎり、二枚になります。
私の場合は、妻、私、それぞれ、一枚保管しています。

Re: 大変だね。

スモール明さん、こんばんは。

> ご無沙汰です

コメントたくさんいただいたこと、よく覚えてますよ!でも何処でしたかね、イサーンのどこかでしたよね。
遺族年金を受給できるようにタイ人の未亡人を手助けしたとか・・・いろいろ。

> 私の場合は、日本人の男性とタイ人の女性のカップルにサインしてもらいました。

なるほど、そんな手もありましたか。チェンマイは、それほど国際結婚するカップルはいないと思います。
何しろ、みんな高齢者ですから(笑)。

1回目の結婚は日本が先、2回目はタイが先。両方を経験する日本人は希少価値が・・・ないですかね(笑)。

マハサラカムです

亡くなってしまった奥さまの親戚?弟さんがマハサラカム在住では?
マハサラカムも広いのでね。
チェンマイから車で来られたのを覚えています。凄いなーと。
さて、亡くなってしまったロイエットに住んでいた私の知り合いの日本人は、すべてを公表していましたし、ブログで知り合いました。お顔も公表でね。
人柄・性格もよくて、「来るもの拒まず去る者は追わず」の精神でしたね。
奥さまも性格がよくてね。
だから、亡くなった人は知り合いも多くてね、知り合いも増えてね、タイ在住の女性、タイ語OKの人・私、そして、日本在住の男性の計3人で協力して、年金機構に書類を提出しました。今は、奥さまは、遺族年金で生活しています。タイの田舎ですので十分生活できます。おそらく、2か月に1度ですが、毎月にすると、3~4万バーツほどもらっていると思いますね。
日本の遺族年金をもらうには、日本人のサポートが不可欠と思いますね。まだ先だと思いますが、日本人の仲間を教えてあげることが大切かと思います。

Re: マハサラカムです

スモール明さん、

> 亡くなってしまった奥さまの親戚?弟さんがマハサラカム在住では?

イサーン地方に僕が足を踏み入れたのは、あれが最初です。多分、最後にはなりませんけど。

> 日本の遺族年金をもらうには、日本人のサポートが不可欠と思いますね。

備えあれば憂いなしです。歳の差が結構あるので、その辺はきちんとしておこうと思ってます。
ただ、遺族年金に頼らなくてもよいように、自立できる方策をお互い考えてますけどね。

No title

チェンマイは外人も多いからどこでもOKかと思ってましたが、難しいんですね。しかし90日レポートみたいにしょっちゅうじゃないからまあ仕方ないですかね。
遺族年金の事は、日本人会も多いし、領事館もあるのでさほど問題は難しくないと思っています。勿論仲間がいるのが一番心強いでしょうが・・・
今日は2度目の3Pデイでした。
今日も撮影はNGでしたが、夕食に誘うとOKをもらい楽しく過ごしましたが、危うく犯罪すれすれか?歳を聞き手ビックリでした。二人とも18歳でした。22,3歳かと思い誘ったんですが・・・
私が知ってるタイ人は結構歳より老けて見える事が多い。奥さんとはえらい違いです。

Re: No title

alfaさん、おはようございます。

> 遺族年金の事は、日本人会も多いし、領事館もあるので・・・

う~ん、どうですかね。荒っぽい言い方をすれば、外務省の出先機関の任務は、外交的なことを除けば、外国人へのビザ発給や「日本人」への支援業務ですからね。「外国人」に遺族年金のことまで手を差し伸べてくれるかどうか・・・外国からの依頼を受けてくれる社会保険労務士の存在を教えてくれるのが精いっぱいのような気がします。日本人会も、「日本人」会でしょうね。どちらも親身になってくれる人はいるかもしれませんけど。

> 私が知ってるタイ人は結構歳より老けて見える事が多い。

日本人もそうですが、小柄な女性は実年齢よりも若く見られることが比較的多い、ということは言えるかもしれません。あとは髪の長さとか化粧の仕方とか・・・ちなみに彼女は156センチと小柄です。

海外生活

Niyomさん、おはようございます。                         海外で結婚などの手続きは大変ですね。タイ国籍なども取得するのは至難の業だとか聞いたことがあります。 
はやく結婚手続きをして、奥さんを安心させてあげてください。      日本くらいですね、土地の取得が容易だったり、移民がすぐに就職できたりする緩い国は。                                今日の夜からチェンマイに入ります、ホテルは一泊税サ込490バーツのSirinart Hill です。

Re: 海外生活

丸山さん、こんにちは。
 
> はやく結婚手続きをして、奥さんを安心させてあげてください。

はい。証人2人、来週OKのようなので、今度こそ・・・

明日は運転の疲れなどものともせず、楽しんできてください。
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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