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チェンマイ市役所もダメだったが・・・

3月7日(水)

今日は「友引」だった。結婚届けを出すには、まずまず良い日だ。ただし、午前中がいいらしい。ということで、彼女の友達2人を車に乗せて、午前9時にチェンマイ市役所へ向かった。

DSC_1651.jpg

チェンマイ市役所はチェンマイ旧市街のど真ん中にある。それほど大きくはない。今日は空いていた。番号札を受け取って、わずか30秒で呼ばれた。いよいよ・・・

ところが若い係員は何と驚いたことに、僕のタイ語能力をテストし始めた。持参したタイ語の書類を「声に出して読め」と言うのだ。そんなバカな。タイ人と結婚するのにタイ語が出来ることが必須なのか?そんな話しは、65年以上も生きてきたけど聞いたことがない。

少しつかえながらタイ語を3行ほど読んだところで、「はい、結構です」と言ったあと、係りの女性はまた“聞きたくない言葉”を口にした。

「(僕の方を向いて)今日は決裁できる責任者がいないんです。別の(郡)役場へ行ってください。(彼女の方を向いて)あなたの住居登録はイサーンのシーサケットですね。シーサケットの役場でないと受け付けてくれないかもしれませんけど」

開いた口が塞がらないとは、このことだ。あり得ない。チェンマイ市役所なら簡単に受け付けてくれると思ったのが間違いだった。彼女の表情を見ると、明らかに落ち込んでいる。さてどうするか・・・

彼女は、先月2度もトライしたサラピーの役場へまた行くと言い出した。僕は「今日もダメに決まってるのに・・・」と思いながら運転した。そうしたら、その通りになった。また責任者がいない。しかも今日だけでなく、「今週はいません」と言われてしまった。

彼女は「あなたの書類の有効期限は3か月ありますよね」と言うので、「いや、あと2か月ちょっとしかないよ」と正確な有効期限を教えた。僕もだいぶイヤになってきて、「別に正式に結婚しなくてもいいや」という気持ちも少しだが湧いてきた。それで、彼女ではなく証人の2人の女性に対して、やや自嘲気味に言った。

「結婚しても僕には何の利益もないんですよ。この子にとっては大切だと思いますけどね」

2人は笑ってくれた。でも彼女は無言だった。

彼女は2人の友達と相談した。その結果、いよいよ今住んでいる地域にある郡役場へ行ってみることになった。何のことはない。先月「そこに行こうよ」と、僕が彼女に最初に提案した役場だ。なにしろ家から5分で行ける。彼女は、「そこはイヤです。人が多くて、ものすごく時間がかかるから」と断固として拒否したのだった。ところが、友達が「ダメもとで行ってみましょうよ」と言うと、彼女はあっさり同意した。


チェンマイ市役所(移動だけで家から30分)→サラピー郡役場(市役所から25分)→家の近所の郡役場(サラピーから25分)と、今朝はずいぶんと遠回りした。時計をみると、もうすぐ11時。直接行けば5分で行ける役場に都合2時間もかけて到着したのだった。


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で、どうなったかって?どうにもならなかったら、こんな回りくどく書くことはしない。彼女が行くのを拒否していた理由は何だったのか?待ち時間がかかる?そんなことは全然なかった。

番号札を取ったら、すぐに呼ばれた。そして係りの女性は、待ってましたとばかりに言った。

「ちょうどたった今、決裁できる責任者が出勤してきたところですから、できますよ」

タイの役所では、責任者はだいたいゆっくりと出勤するようだ。絶妙のタイミングだった。もし9時か10時に行っていたら、「今日は決裁できる人が来るかどうかわからないので、またの日にしてくださいね」なんて、どこかの役場のように冷たくあしらわれたかもしれない。ラッキー!チョークディー!さすが地元愛!(関係ないか)

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係りの女性は1枚の申請書を彼女に渡して、タイ語で全部記入するように言った。これが、恐ろしく時間がかかった。何と30分以上。たった1枚で。僕が持参したタイ語に翻訳された「結婚宣言書」を読んで、だいたいその通りに記入すれば済む話だった。

ところが彼女はいちいち僕に聞くからイライラしてきた。「そこに書いてあるじゃないか。その通りに書けばいいんだよ。お前、タイ語が読めないのか?」

正直言って、「この子、大丈夫だろうか?」と思った瞬間がある。「あなたがタイに入国してから何年になるの?」と彼女が聞くので、パスポートを開いて見せた。最後の入国スタンプは2013年12月だ。4年数か月だけど、大体5年でいい。彼女はケータイを電卓にして計算し始めた。覗き込むと・・・

「2561-2010=551」となっている。しかも2回も。彼女もおかしいとは思ったはずだ(笑)。おいおい、僕が入国してから551年も経ってるの?どうしてタイ暦と西暦をごちゃ混ぜにして計算してるの?2010年じゃなくて、パスポートにある2013年が見えないのだろうか?

僕はめったに声を荒げない男だと自分では思ってるけど、イライラしてくると別人のようになる悪い性癖があったのだ。

「お前なあ、2018-2013は?これくらいの引き算はできないのかよ~」

多分、彼女は記入する事項が多いので、少し慌てたのだろう。お昼休みの時間が近づいてきたのを意識したかもしれない(役所は時間が来ると、サッと仕事をやめるところもある)。それでごくごく簡単なことも手につかなかったのかもしれない。まさか役場でいろいろ書かされるとは考えてもいなかったのだろう。それにしても、今が2018年だという認識がないのだろうか?タイ人だから?

いや、客観的に見ると、僕が悪いのだ。「2013年に入国」なんて言わなければよかった。パスポートも見せる必要はなく、即座に「5年だよ」と言ってあげれば済むことだった。そんなこともあって、彼女は30分以上もかけて1枚の申請書を書き上げた。

全くの余談だが、書類には僕の1か月の「収入」を書く欄があって、単位は「バーツ」で記入しなければならない。ところが、日本のチェンマイ総領事館が発行した書類は「円」と「ドル」で「年収」が書いてあった。彼女は間違えて「円」で記入した。だから、僕はすごい金持ちになってしまった。しかもそこは年収ではなく、月収を書かなければならなかった。彼女は二重にミスしたのだ。僕はすぐに気づいたが、もう記入してしまったので、最後まで書き終えるまで待った。

彼女も最後は申請書作成に相当苦労したが、婚姻届けはあっさりと受理された。月収などの欄は係官が自分で訂正してくれた。アウトプットされた書類に証人の2人がサインして手続きは終わった。

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(サインする証人の一人)

決裁をする責任者は、手続きが完了するまで待ってくれていた。そして、僕に向かって微笑みながら言った。

「いい日本の苗字なのにね。どうして彼女は変えないのかしらね」

そう言って彼女に目をやった。彼女は照れくさそうな顔をして、

「とりあえず、すぐには変えないことにしました。でも、そんなにいい苗字なんですか?」

責任者の女性はただ微笑んでいるだけなので、僕が代わりに口を開いた。

「僕の苗字は、日本で一番いい苗字なのにね・・・」

すると彼女と証人の2人、そして決裁した女性管理職を含め、女性全員が声を出して笑った。


DSC_1671.jpg


これは俗に「結婚証明書」と言われている。タイ人は、正式名称ではないが「タビアン・ソムロット」と呼んでいる。次はこれを日本語に訳して、3か月以内に戸籍謄本と一緒に日本総領事館に提出すれば、それで国際結婚は成立する。それまでは、僕は今も日本の法律上は独身ということになる。

そのまま手続きしないで放っておくと、どうなるんだろうか・・・


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おめでとう㊗️

おめでとうございます。
そして、お疲れさまでした。
この結婚証明書は、大切です。必要になるときがありますから。
懐かしの証明書です。これを手にしたとき、
結婚したなー、と思いましたね。昔ね。
私の知り合いで、日本での婚姻届けを先にして、その後、喧嘩して、タイでは、届け出していない人がいます。
浜崎あゆみ、状態?
別に問題ないようです。今は、困っていないみたいです。
やはり、やめた方がいいですよ。
不自然ですし、メリットはないから。

No title

改めて、おめでとうございます。
あっちにこっちにと結構苦労されましたね。

Re: おめでとう㊗️

スモール明さん、こんばんは。

証人になってくれた女性2人と一緒に外で食事して、家でまた飲んで、夜は夜でまた飲みに行きました。僕と彼女は控えめにしたのに、証人2人はかなり酔っ払っていました。

どうやら、タイ人にとっても婚姻届は特別な意味があるようですね。彼女とも、家に帰ってから初めての夫婦喧嘩らしい口喧嘩をしました。夫婦になったんだなあ、と思いましたね。

Re: No title

alfa さん、こんばんは。

いかにもタイらしい経験でした。最後に辿り着いた近所の役場は、本当に感じが良かったです。こうでなくっちゃ、という感じ。もし近い将来、結婚されることがあれば、お連れしますよ。

でも、夢ではなく、人生をいきてますか。

まずは、おめでとうございます。

タイ女性と結婚するには、ある程度、タイ語が読み書きできないといけないと、以前はともかく、そう思いました。正式の手続き過程ではないのかもしれませんが。

仏暦で暦を考えているのも、国際結婚サギの一員でないようで、いいことのように思います。

多少、不審に思いましたのは、婚姻届けをいま住んでいるところに、
最後に届けに行ったことです。

また、タイの結婚では、苗字が選択できるのですね。

それにしても、
最後の一行はなにを意味しているのでしょうか。


ま、興味深く拝見して行きますけどね。

Re: でも、夢ではなく、人生をいきてますか。

なまけものさん、おはようございます。

>
> タイ女性と結婚するには、ある程度、タイ語が読み書きできないといけないと

市役所の人が何か勘違いしてるのでしょう。でも最低限、会話が少しできる方がいいでしょう。彼女には、少しは日本語を勉強してほしいところですね。

> 不審に思いましたのは、婚姻届けをいま住んでいるところに、最後に届けに行った

そうですよ。僕も彼女に不審に目を向けています。知り合いに偶然会うのが嫌だったのか?とか。混んでるから、という理由は変です。

> 最後の一行はなにを意味しているのでしょうか。

僕のブログは真剣に読むと、いっぱいおかしなことを書いてますよ。エンターテインメントだと思って、わざと面白がって書いてます。

それに、片方の国だけで結婚する人も、たまにいるんですよ。単純に忘れてる人もいるみたいですけど。日本の行政書士の人から昔聞いた話です。

入籍おめでとうございます

タイでは何もかも日本と常識が違いますが、婚姻届けを受け付けて貰うのも一仕事でしたね。

書類一枚の事ですが、内縁と夫婦では一般的に相続の権利が無いとかで不利益をこうむります。

現実に私の義理の姉が内縁状態で国立大学教授が病気で死亡した事があります。遺言を書き始め完成しない内に亡くなったので二人の娘と相続の争いになりました。

相手の要求は死亡による退職金を全額寄こせですが、大学の規定では内縁でも100%の相続する権利があり、他に多額の生命保険の受取人であり、遺族年金も受給出来たので今はハッピーライフを送っています。

なれそめは中学時代の級長と副級長でお互い初恋だったようですが、還暦近くになって又一緒になったと言う嘘みたいな話しです。

日本人の遺族年金でもタイでは結構な金額になりますから、将来安定した生活を奥さんは送れるので最高のプレゼントですね。

おめでとうございます。

こんにちは。
結婚手続き完了おめでとうございます。
なかなか一回でサラッと完了しない国ですよね。
二十数年前にタイ語を教えて頂いたご夫婦
(奥さんタイ人、旦那さんん日本人、お子さん一人)
当時、旦那さんは日本では入籍していないと言ってました。
理由はあるようでしたが聞きませんでしたが。

「イサーンで家の建築工事が始まった」

今後の展開が楽しみです。

Re: 入籍おめでとうございます

AAAさん、おはようございます。

> なれそめは中学時代の級長と副級長でお互い初恋だったようですが、還暦近くになって又一緒になったと言う嘘みたいな話しです。

ごくたまにですが、そういう話を聞くことがありますね。タイでもあります。亡くなった妻の叔母さんが50代で夫(もちろんタイ人)を亡くしたあと、1年くらいで小学校の同級生と再婚しました。妻の実家での葬式の時に会いました。二人手を繋いで実に幸せそうでした。葬式の場にはあまりそぐわないような雰囲気でしたが、「おめでとうございます」と挨拶しました。

Re: おめでとうございます。

longstayasianさん、こんにちは。

ありがとうございます。

> 当時、旦那さんは日本では入籍していないと言ってました。

日本で入籍してないと、もしもの時に相手の方が遺族年金をもらうのは難しいでしょうね。内縁でもいいはずですが、いろいろと面倒かもしれません。

> 「イサーンで家の建築工事が始まった」

よく聞くと改築でした。費用をどうするのか、いまだに分かりません。藪蛇を承知で「幾らかかるの?」と聞くと、曖昧に「10万か20万(バーツ)くらいかな」と。まだ請求されてないですが、そのうち・・・(笑)。

おめでとうございます

受理されて良かったですね、
おめでとうございます。

タイの役所って、本当にイライラしますよね。
私も、当然受け付けて貰えるはずの出生届をダメだと言われ、
理由も良く分からず、「ははあ、袖の下狙いか」と言う事が有りました。

後日、念のため弁護士同伴で再度行って、その以前の担当者を避けて窓口に行ったら、すぐにOKでやって貰えたりしました。

しかし、確かに、なぜ近い役所を避けたのか、名字も変えないし、

ま、彼女の都合もあるでしょうと言う事で、ここは深く考えないでパスですかね

>曖昧に「10万か20万(バーツ)

>よく聞くと改築でした。費用をどうするのか、いまだに分かりません。藪蛇を承知で「幾らかかるの?」と聞くと、曖昧に「10万か20万(バーツ)くらいかな」と。まだ請求されてないですが、そのうち・・・(笑)。

そんなものなのですか、高くはなさそうですね。

まだ全体の金額はつかめていないのだと思いますが、

そのぐらいなら
「ちょっと直してしまおう」の範疇と思っても良いかもしれませんね。

あまり悪意は無く、「旦那を連れてくる前に綺麗にしておきたい」と言う事かもしれませんね。

No title

結婚届けが受け付けられるまでの長い道程に、達成感と喜びもまた ひとしおといった所でしょうか?
上がいないから…日本でいう たらい廻しと似ています。自分の車がないと、証人役の友人連れてアチコチの役場に出向くだけでも疲れてしまいますね。
来たる日本領事館書類提出編は、早期の執筆になるのでしょうか。

「イサーンの家は新築でなく改築」ということは、お二人で住むスペースを、実家の土地内に こしらえるという意味(建て増しか別棟)か。
主導権は若妻に、でも年の功の旦那は財布の紐を緩めずに。
今後も、読者に仲の良いところを見せつけて下さい。

Re: おめでとうございます

ナイアンプアさん、こんにちは。

ありがとうございます。

> タイの役所って、本当にイライラしますよね。
> 私も出生届をダメだと言われ・・・「ははあ、袖の下狙いか」

それは今だにありそうですね。ただ若い担当者では、それはないと思います。メンドクサイと思ったら断る、というのはあるかもしれませんが。

>
> しかし・・なぜ近い役所を避けたのか、名字も変えないし

名字どころか、英語で言えば「ミス」から「ミセス」への変更もしないという選択をしています。
理由を聞いたら、「昔と違ってそれができるようになってるので、若い人はほとんどそうしてます」と答えました。
ま、本人が「ミス・・・」で行きたいというなら、名字と同様、強制することはできませんし、おかしいことではありません。日本人は世界から遅れているので、おかしいと思うだけですね(笑)。タイはその点ではヨーロッパの先進国並みです。

Re: >曖昧に「10万か20万(バーツ)

ナイアンプアさん、

(家の改築なら)
> あまり悪意は無く、「旦那を連れてくる前に綺麗にしておきたい」と言う事かもしれませんね。

そうですね。50万バーツと言われたら、イサーンでは家が一軒建てられるんじゃないの?となるらしいですけど。改築なら程度によりますが、10万か20万でも可能なのかも。

まさに仰るように、僕をイサーンに連れて行ったとき、「家で寝られるようにしておこう」と思ったのでしょう。「今は、あなたは家に泊まれない」と言ってたことがありました。結婚したのだから、20万くらいは、母方の実家なら出すべきでしょうね。それよりブログに書いた2万の正体が・・・

Re: No title

MARINOさん、こんにちは。

> 来たる日本領事館書類提出編は、早期の執筆になるのでしょうか。

いや、まだ難関がひとつありまして。戸籍謄本が知り合いに頼んで入手した1通しかなく、すでに先月使ったので、足りません。6月上旬までに入手しないと日本での結婚は成立しません。

> 「イサーンの家は新築でなく改築」ということは、お二人で住むスペースを・・・

まだ彼女は本気でイサーンに住むつもりではなさそうです。僕に「探りを入れている」ということでしょう。それで離婚でもしたら、彼女にメリットがありません(笑)。

> 今後も、読者に仲の良いところを見せつけて下さい。

いやいや、だんだん冷え込んでいく夫婦関係を公開するのもいいじゃないですか(笑)。ぜんぜん余裕です。でもお金の余裕があまりないんで・・・(笑)
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
身を削って過ごした30余年のサラリーマン生活にピリオド。ここチェンマイに移り住んでからも、楽しいこと辛いこと、いろいろとありました。でも、それは全部過去のこと。人生、どこまでリセットできるものなのか、自ら実験台になって生きています。

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