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医療保険をやめた理由

3月9日(金)

去年3月某日の誕生日を迎える直前に、僕はバンコクのシーロムにある保険会社の医療保険に加入した。ご存知の方が多いと思うが、65歳以上になると医療保険の加入は急に難しくなるか、有名な大手の保険会社・Buppaなどでは入れなくなる。

保険の掛け金は大体45,000バーツだった。加入条件にあった健康診断を、チェンマイの高級私立病院に6,000バーツ払って受けた。しめて50,000バーツ以上の出費だ。

ところがこの1年間、保険を一度も使ったことはない。今回の更新が迫っていることも、つい最近まで忘れていたくらいだ。

最近住所が変わったので、保険会社にも連絡しなければと気が付いて、日本人の営業担当者(その会社の社員ではない)にメールで連絡した。そうしたところ、保険の更新日の5日前になって、最新の保険料金表を添付して返信してくれた。そのあと、バンコクの会社からも、更新のための書類が今の住所に届いた。

もちろん、更新するつもりでいた。ところが・・・

日本人の営業担当者の作成した料金表と、本社から直接送ってきた料金見積もりに1万バーツくらいの差があった。本社の見積もりの方が高かったのだ。1万バーツの差はとてつもなく大きい。

2年目の今年は、ノー・クレームの10%割引が適用される。でも、年齢が65歳ではなく「66歳~70歳」のランクが適用されるので、相当高くなるのは仕方ないと思っていた。しかし、日本人の作った料金表との違いが不可解だったので、昨日電話で日本人と話した。

(日本人の営業担当者)

「あれっ、そうですか?金額が違いますか?すぐ調べてご連絡します」

その担当者は、去年加入するときも迅速に対応してくれた。すぐに電話がかかってきた。

「私の作った料金表が正しいことは確認しました。(声をひそめて)ところで〇○さんは、保険を全くお使いになってないのでしょうか?」

「もちろんです。保険に加入していることすら、ほとんど忘れかけてました」

「そうですか。健康でいらっしゃるんですね。じゃあ、もう少しお待ちいただけますか。すぐに連絡します」

そして、ものの1時間くらいでまた電話がきた。

「本社に掛け合ってみました。調べてみるという事でしたので、申し訳ありませんがもう少しお待ちください」

そして昨夜、彼女と2人でご飯を食べているときに再び電話がきた。

「去年の健康診断のとき、「高脂血症」という結果が出ていたそうで、それで去年も15%割高になっているそうなんです。私もそれで計算してみたら、去年も、今年の見積もりも、15%高くなってることを確認しましたが・・・」

「ちょっと今、食事中なので、終わったら、(契約の)書類を読み直してみて、ご連絡します」

僕は去年送られてきた契約書類の全体を精読はしていなかった。英語とタイ語で書かれた「保険適用の除外項目」だけを目を凝らして読んだ記憶がある。今朝になって書類を読んでみた。タイ語と英語だがもちろん急いでいるから英語しか目に入らない。

保険の適用除外として確かに「高脂血症の検査と治療」と書いてある。でも待てよ・・・

保険が使えないと書いてあるのに、保険料自体は、そのために15%もアップするの・・・?なんじゃこれは。これは大矛盾ではないのか。使えないんなら、15%アップの理由にならないだろうが。こんなことは中学生でも・・・(それは無理か)

せっかく普通に更新しようと思っていたのに、「〇○の場合は保険料が15%上乗せになる」というような記述すら、どこを探しても見当たらなかった。数ページを5分ほど見渡しただけだが、少なくとも僕の乏しい英語力では発見不可能だった。

ということで、丁重なお断りのメールをしたためて、日本人の営業担当者に送ったのは、つい先ほどの事だ。乱暴な言葉使いで文句を言うこともできるが、その日本人に悪意は全くなさそうなのでお礼も書いておいた。


さて、保険がなくてもいいのか・・・ってか?僕には矛盾としか思えない処理をする保険会社の保険に加入するほどバカではない。と言っても去年入ってしまったのだから、やっぱりバカだった。

これからの5年間は、一切保険を使わない場合でも毎年6万バーツくらい払わなければならない。70歳を過ぎれば、一挙に10万バーツを越えるはず。そして1日でも入院して保険を使えば、割引もなくなる。大病して、多くの支払いを受けた場合は、次の年の契約更新は会社の方からストップがかかる可能性が非常に高い。

いざというときは、高い私立病院ではなく、チェンマイ大学病院で検査や治療を受ければ、現金払いでも目の玉が飛び出るような高額になることはめったにない。僕は亡き妻のがんの治療経験や、交通事故で頭部に瀕死の重傷を負った青年の経験があるので、大体の治療費の見当がつく。だから、保険がなくてもそれほどは心配していない。ただし、ある程度の貯金を欠かしてはならない。

今朝は彼女にも、もしもの時は、超緊急の場合以外はチェンマイ大学病院に連れて行くように話した。随分先のことかもしれないけど、パートナーにはよく説明しておく必要がある。

ところで「高脂血症」ってどんな病気?と思った人もいるだろう。それは病気とは言えないようなもので、僕の場合も40歳くらいから、周りの人も含めて、会社の健康診断でよく引かかった診断名だ。ごく簡単に言うと、血液中の「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」のうち、善玉が少ないか、悪玉が多い状態。つまり2つのバランスが崩れている状態。そのほかにもいろいろ説明があるけど、心疾患や脳血管障害を誘発しやすいとよく言われている。高血圧と似ているが、基本的には別物だ。

ただし、最近の医学研究では、善玉コレステロールだけでなく、悪玉コレステロールも、とても大切な役割をもっているということが分かってきて、従来の医学常識だけでは人体のことは計り知れない状況であることも確かだ。

これ以上書くのは、僕は医学の専門家でも何でもないのでやめておこう。

いずれにせよ、医療保険に入る時は、よくよく内容を確かめて、本当に納得してから入るべしというのが、僕の経験から学んだ教訓だ。「あと1週間で65歳になるから大急ぎで」などという考えはやめた方がいい。「慌てる何とかは貰いが少ない」と言うではないか。僕も自分自身を反省している。保険会社なんていうものは儲け主義そのものだよね!ご用心、ご用心!


今日も長いけど、一気に書き上げた。だからポチっと・・・


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この記事を読まれたのかどうかは知らないが、営業担当の日本人から先ほど僕に電話がかかってきた。「医療保険の営業をする時の参考にしたい」ということだったので色々と1時間以上お話した。その人も相当の話好きなので、保険業界の裏側の話もしてくれた。

その人が一番言いたかったのは、「免責金額(たとえば4万バーツ)を設ければ、保険料は半分くらいに下げられる」と言う点だったようだ。仮に医療費が20万かかったとすると、自己負担は4万、残りの16万は保険会社が払ってくれる(ハズ)。支払った保険料が半額割引で仮に3万だとすると、トータルの自己負担は7万。保険に入っていない場合より13万も得をしたことになる。これは大いに価値がある。

しかし5万バーツの医療費だったら・・・会社は1万しか払ってくれない。既に支払った保険料の3万(半額割引適用ずみ)と病院の自己負担4万を合わせると7万となり、保険に入ってないよりも、そして免責を設定しない場合(6万の保険料)よりも負担が大きくなる。

営業担当者は「いよいよの時(命にかかわるような事態)のための医療保険ですよ」と言いたかったのかもしれない。しかし、いよいよの時は、保険料が5~6万の保険ではそもそも支払い限度額が低い。ほとんど、“焼け石に水”かもしれない。

いろんなシミュレーションが考えられるので、何が得かを言うのはなかなか難しい。結果的に大病をするのであれば、免責を設定して保険に加入しているのが当然に一番有利。でも誰も自分がどんな病気になるか、ならないか、ケガをするか、しないか、その予想は困難だ。だから、「医療保険に入るのがいいかどうか」という問いには、誰にも当てはまる正解が出せないと僕は思う。

ところでタイでも、国公立病院なら私立病院と同水準の治療をしても遥かに安いし、相当な高度医療が必要になっても日本に帰って住民登録をすると、その日から健康保険が使える。いよいよとなればそんな選択肢もある。だから、今後はタイで医療保険に入るつもりはないと、僕はその人に言った。
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No title

Niyomさん                                      私も昨年までは医療保険に入っており、会社のほうで半額負担されていました。昨年後半に医療保険の継続をやめ、健康診断を受けてます。 サミティベート病院の近くにある、小さな日本人用クリニックで、24000バーツでした。今までの会社負担18000バーツを頂けるので、自腹は6000バーツでした。                               健康ならば保険は不要ですね。                         ご結婚おめでとうございます。  

Re: No title

丸山さん、

>昨年後半に医療保険の継続をやめ、健康診断を受けてます。

私も大腸内視鏡検査などを含めた健康診断を受けようと考えてます。思えば、医療保険の有効なうちにやればよかったです。
5万バーツがまったくの掛け捨てになりました。

私立病院で使える医療保険は、私でなく彼女(30歳)を入れようかなと考えています。前妻の二の舞にならないように、彼女には長生きしてもらわないと。

No title

医療保険料を払っても、恐らく保険料の70%は会社の運営費(人件費や株主への配当金や税金等)に使われています。

保険会社の給料が製造業より常に高いのは、健康不安をあおって不当な収奪を契約者からしているからです。

ですからただでさえ保険料は高く、直ぐ割増し保険料を要求するのは保険会社がリスクを取りたくないからです。

重大な病気になったら一旦日本に帰国して国民健康保険に直ぐ加入して治療を受ければ良い訳です。

帰国するのにもお金がかかりますから、タイの公立病院にかかってからでも良いと思いますよ。

Re: No title

AAAさん、こんばんは。

おしゃることは全てごもっともだと思います。

チェンマイに住んでいる日本人の知人で、医療保険に加入してるのは僕だけでした。
「あんた金持ちだね」と言う目で見られてきたので、やっと人並みになりました(笑)。

公立病院は患者が多いので時間がかかりますが、医療水準は私立病院と変わらないと思います。

お金がたくさんあれば保険は要らないかも

どのような病気にかかるかということですね。
緊急性がなければ、国公立のタイの病院にかかり、

急ぐようなら私立の病院にかかる。そのとき必要なお金は用意しておく。ただ、長引くと大変とは思います。

もし、日本に帰れたら国民健康保険が使えますね。

本格的年金生活者になるところですが、
タイには、いまのところ毎年12月〜2月に滞在するすることを考えています。

記事はとても参考になります。ありがとうございます。


婚姻についてですが(今のところ予定していませんが)、タイ国内ではその人物が婚姻したかどうかを、どこからでも確認できるシステム(日本の戸籍制度のような)があるのでしょうか。それとも、アメリカのように、そのとき登録したところの確認・証明を求めないといけないシステムでしょうか。
かつて、西洋風俗様式の一つとして読んだに過ぎませんが、近代以前では、結婚式を大々的にあげるのは、結婚したということをまわりの人々に広く記憶に留めてもらう趣旨もあったそうです。

すこし分かりました

無病であられることが「絶大なエネルギー」に結びついているのでしょうね、きっと。

容姿(「あと5センチ」に有意な差があったとは思えません)、知力、人間力、財力その他に加え、圧倒的な「健康」に恵まれておられ、言うことなしですね。

  



Re: すこし分かりました

P-takさん、おはようございます。

健康にも自信はありませんね。これまで大きい病気をしたことがないというだけです。
もし「財力」があれば、最高ランクの医療保険に入るでしょうね。

ところで「愛力」というのはないのでしょうか・・・

  

財力があれば保険は要らない


お金があれば、保険は要りません。
(大企業の自家保険の考え方ですね)

どのような病気にかかるかで対応は変わり、
緊急性がなければ、国公立のタイの病院にかかり、

急ぐようなら私立の病院にかかる。そのとき必要なお金は用意しておく。ただ、長引くと大変とは思います。

もし、日本に帰ることができれば、国民健康保険が使えますね。

年金をベースとした生活になるところですが、
タイには、いまのところ毎年12月〜2月に滞在するすることを考えています。

記事はとても参考になります。ありがとうございます。


前エントリーの婚姻についてですが(今のところ予定していませんが)、タイ国内ではその人物が婚姻したかどうかを、どこからでも確認できるシステム(日本の戸籍制度のような)があるのでしょうか。それとも、アメリカのように、個別にそのとき登録したところの確認・証明を求めないといけないシステムでしょうか。
かつて、西洋風俗様式の一つとして読んだに過ぎませんが、近代以前では、結婚式を大々的にあげるのは、結婚したということをまわりの人々に広く記憶に留めてもらう趣旨もあったそうです。
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
身を削って過ごした30余年のサラリーマン生活にピリオド。ここチェンマイに移り住んでからも、楽しいこと辛いこと、いろいろとありました。でも、それは全部過去のこと。人生、どこまでリセットできるものなのか、自ら実験台になって生きています。

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