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そうか、異母姉妹だったのか

3月22日(木)

何となく霞がかかったように視界が良くなかった彼女のお姉さんとお父さんのこと。それに、彼女が「お母さん」と呼んでいるイサーンの叔母さんのことも、ようやく分かってきた。。

イサーンの「お母さん」(実のお母さんの妹)の実家を改築する資金について、昨夜ご飯を食べている時に少し詰めた話をした。最終的にいくらまで出せるかという話だ。

お金の話はおいておくとして、その話のついでに、これまでちゃんと聞いていなかったことを聞いてみた。まずはチェンマイの実家の土地と家のこと。

お父さんはチェンマイの人だから、そこにある家はお父さんの名義だと考えるのが普通だ。でも、その家はお父さんではなく、お母さんのもので、お母さんが亡くなった後、彼女のお姉さんが相続した。なぜそうなったのか、いろいろ聞いていくうちに、意外な事実が分かった。

まず、お姉さんと彼女はお父さんは同じだけど、お母さんは違うというのだ。つまり“腹違い”。お姉さんのお母さんは、お父さんの恋人(愛人)だったのだそうだ。

お父さんには、昔は僕なんかには到底真似のできそうにないくらい愛人がたくさんいて、そのうちの一人が子供を産んだ。それが3つ年上のお姉さんだという。

それくらいのことは、タイでなくてもよくあること。別にどおってことない。でもそれだけでは、どうしてお父さんが持っていた土地と家がイサーン出身の(彼女の)お母さんの名義になったのか。

お父さんは以前は実家の近くにたくさん土地を持っていた。でも女がいっぱいいるものだから、何かとお金が必要で、持っている土地を次から次へと少しずつ売り払って遊びの資金にしたらしい。

「遊び」と言うと悪いイメージだが、「女を養うため」と言えば何となくわかる気がする。そして残っていた土地家屋を、彼女のお母さんにあげたというわけだ。

では、なぜお母さんに家をあげたのか? これには僕が想像していなかった事実が隠されていたようだ。

彼女は、この話をするときに少し口ごもった。あまり積極的に僕に話すという感じではなかった。これはあくまでも僕の想像だけれど、彼女のお母さんは実は、お父さんの「妻」ではなく、たくさんいた愛人のひとりだったのではないかということだ。なぜそう推論するのか?

僕の奥さんになった彼女は、日本で言うところの戸籍上は、実のお母さんの娘ではなかったのだ。今も住居登録証(タビアンバーン)はイサーンの「お母さん」(実のお母さんの妹)のところにある。

確かに産んだのは亡くなったお母さんだけど、お母さんが彼女を産んですぐに妹の子どもにしてしまったのだ。だから、彼女にとってはイサーンの叔母さんが「お母さん」なのだ。法律上は「お母さん」。僕が「義母」だと思っていたのが間違いだった。

しかも彼女はお父さんのいるチェンマイではなくイサーンで生まれ、高校を卒業してバンコクへ働きに出るまでずっとイサーンで「お母さん」に育てられたのだった。

しかも、生みの親ではない「お母さん」の持っているイサーンの土地などは、法律上は長女になる彼女に相続権があるのだ。

で、お父さんの土地と家がなぜ彼女の亡くなったお母さんの名義になったのかという問題だが・・・・

彼女を産んだお母さんは、お父さんの数ある恋人(愛人)の中のナンバーワンだったのだと思う。すでに別の恋人との間に娘(お姉さん)が生まれていたけれど、お父さんは彼女のお母さんの方をより愛した。だから、彼女が生まれた後、土地家屋はお姉さんのお母さんではなく、彼女のお母さんに与えたのだ。家をもらえなかった愛人は不満だったに違いない。

昨夜彼女と色々話をしていて、これまで何となく解せなかった彼女とお姉さんの関係がやっと解明できた。産みの親の妹にあたるイサーンの叔母さんが、実は法律上は「本当のお母さん」だったことは、もっと意外だった。そしてこれは、どうしても知っておく必要のあることだ。

それにしても、自分の出自にかかわる大事なことを、なぜもっと早く話さなかったのだろうか。

日本人の感覚からすれば、誰かと結婚するのであれば、このような話は自分からすべきだと思うだろう。ところが、タイ人は違うのだ。これは彼女に限った話ではない。

タイでは自分の産んだ子を、親戚の誰かの子にすることは、ごく当たり前のように行われている。前の妻の親戚もそうだった。養子に出す感覚とは全くの別物らしい。自分と血のつながった姉や妹の子にするのだから。自分の子どもの子ども、すなわち孫を自分の子にする人すらいる(日本でも皆無ではない)。

さらには、いわゆる正妻と愛人の境目があるのか、ないのか。あるとすれば、それは相続に関わる事だけなのか?また、正妻の子と愛人の子はほとんど同じなのか、違うとすれば何か?

タイは昔は一夫多妻の社会だったそうだ。日本ではとっくに消えてしまった一夫多妻の余韻がタイには色濃くまだ残っているような気がする。このタイ人の「結婚観」や「血縁」「相続」についての考え方をきちんと認識できないと、タイ社会のことを本当には理解できないのかもしれない。

僕ももう少し勉強しなくてはならないようだ。



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読む人にとっては、随分とややこしい話を書いたので、もう少し簡潔に書けないのかと思って、さきほど読み返してみた。そうしたら、簡潔にするどころか、大いなる疑問が湧いてきた。チェンマイの実家の土地家屋を彼女のお姉さんが相続しているという事実についてだ。

元々は今生きているお父さんの土地家屋で、それを愛人だった彼女のお母さんの名義にしたことは理解できないでもない。タイ人どうしだから、籍が入ってなくても譲渡はできる。

しかし、お母さんが一昨年亡くなったあと、それを相続できるのは子どもか配偶者だろう。お父さんは元々は自分の土地家屋だとしても、配偶者ではないから権利はない。でもお姉さんも、亡くなったお母さんの子どもではないとすると・・・?

もちろん彼女も、法的には亡くなったお母さんの子どもではないので権利はない。とすると、お姉さんは亡くなったお母さんの養子になっていたのだろうか?

こうなってくると、何が何だか訳の分からない魑魅魍魎(ちみもうりょう)とした世界に思われてくる。事実関係を聞けば済む話だけど、不思議な相続だ。(午後1時・記)
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No title

今晩は〜 まだまだ,日本は寒い冬です😨 そのお話,頭が痛くなりました(笑) ひょっとしたら 贈与 ですか?

No title

すみません。混乱してきました。

①<その家はお父さんではなく、お母さんのもので、お母さんが亡くなった後、彼女のお姉さんが相続した>

  どうして実子でない「お姉さん」が「相続」できたのでしょうか?
  いずれにしても、奥様はその不動産に対してなんの権利もおもち 
  ではない、ということですね?

②<奥さまが容姿端麗なわけ>

  それだけモテまくったのもお父さまが良い家柄の出で、イケメンだ
  ったからだと思います。奥さまは、お父さまから容姿を受け継いだ
  のでありましょう、きっと。
  

Re: No title

北川さん、こんばんは。

> そのお話,頭が痛くなりました(笑)

やっぱり、そうでしょうね。お父さんからお母さんへは贈与でしょう。でもお姉さんは、死んだ彼女の実のお母さんから贈与は受けられないので、わけがわかりません。

Re: No title

P-takさん、こんばんは。

> すみません。混乱してきました。

すみません。ややこしい記事を書いて。


> どうして実子でない「お姉さん」が「相続」できたのでしょうか?

それそれ。わかりません。不思議ですね。

> 奥様はその不動産に対してなんの権利も ・・

亡くなった実のお母さんは、彼女から見ると、法的には「おばさん」ということになりますね。タイの民法は知りませんが、実のお母さんの妹である彼女の法律上の「お母さん」には、姉妹ですから相続権があったかもしれません。その子である彼女にも、相当に低い順位の相続権があったでしょうね。でもお姉さんが相続してしまったので、その権利が消滅したのかどうか・・・???

> 奥さまが容姿端麗なわけ

彼女は亡くなったお母さんと、そっくりです。写真を見ると、まさに瓜二つ。
73歳のお父さんは確かに若いころはハンサムだったと思います。背も180センチ近くあるんじゃないでしょうか。
  

追伸

P-takさん、

まるでドストエフスキーの小説のように、複雑な人間関係です。

ドストエフスキー

やはり罪と罰、頁をめくってみますか......。

Re: ドストエフスキー

P-takさん、

複雑さと長さに関しては、「カラマーゾフの兄弟」をお勧めします(笑)。
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
身を削って過ごした30余年のサラリーマン生活にピリオド。ここチェンマイに移り住んでからも、楽しいこと辛いこと、いろいろとありました。でも、それは全部過去のこと。人生、どこまでリセットできるものなのか、自ら実験台になって生きています。

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