FC2ブログ

真夏の情事(2)

10月8日(日)

出会い系サイトに登録した次の日、数人のタイ人女性からメッセージが届いた。

一番最初の女性は39歳。写真で見ると相当の美人だった。タイ語で

「こんにちは。初めまして」

としか書いてなかった。僕もタイ語で返事を書いた。暫くして、その女性は外国人(ファラン)が経営する会社に勤めていて、英語ができることが分かった。

そのサイトは希望する相手の年齢や住んでいる地域を指定することができる。僕のプロフィールに興味を持ってくれる女性はバンコク近辺やイサーン地方の女性が多かった。

遠くの女性に返事しても単なる「文通」に終わるような気がしたので、相手はチェンマイ県の在住者とした。

希望年齢は25歳から45歳の幅にしてみた。しかしその後も、チェンマイ県以外のいろいろな地域の女性からメッセージが入ってきた。年齢は30代から60代まで、中心は40前後のアラフォーだった。20代の女性には自分からメッセージを送るのだが、ほとんど返事はなかった。

詳しくはわからないが、多くの女性が結婚歴があるようだ。子供のいる女性も20代を含めてかなりの割合を占めている。僕が3年間付き合ってきた彼女のように、純粋の独身者はごく少数のようだ。

僕がそういうサイトに登録したことは誰も知らない。もちろん彼女は想像すらしていない。少しだけ彼女に対して後ろめたい思いに駆られた。でも次から次へと舞い込むタイ人女性からのメッセージへの対応で忙しい数日が過ぎて行った。

意外と自分はもてるんだなぁと錯覚しそうだった。と言うより、実際に錯覚した。彼女と会ったり、LINEでやりとりする時間がほとんどなくなりそうだった。

登録した3日後、最初にメッセージをくれた39歳の女性が自分のLINEのIDを書いてきた。

「よろしかったら、こちらで話しませんか?」

やりとりがLINE上になった途端、一気に会話がしやすくなった。しかも英語でもやり取りできるので、会話のスピードが断然速い。3年越しの彼女とのタイ語でのやりとりの比ではなかった。しかも書いてくるタイ語はとても丁寧。お手本になるようなタイ語だった。英語も、まるで教科書のように正しい英語だった。

その女性はチェンマイ市内に住んでいた。しかも驚いたことにLINEを始めた翌日、僕に一度会いたいと書いてきた。僕が誘ったのではないので、ちょっと出来すぎていると思ったくらいだ。何しろ、そのサイトで僕にメッセージをくれた最初の女性だ。美人だ。年齢も39歳で、若くはないけど年でもない。日本語はできないが英語はできる。

7月中旬の月曜日の夕刻。こんな簡単に会えるのかな?と半信半疑で約束した場所へと向かった。

その日は夕方になって大雨に見舞われた。僕は期待と後悔が入り交ざった複雑な思いを抱きながら、MAYAショッピングモールへと急いだ。道路はひどく渋滞していた。

約束の6時を過ぎるころ、

「ほんとに来れますか?いま、どこですか?」と、女性から確認の電話が入った。

その女性は写真で見た通りの、そのままの美人だった。39歳だというのに30代の前半にしか見えなかった。

日本食が好きなのかどうかは分からなかったが、女性の希望で4階にある「YAYOI(やよい)」というレストランで食事をした。その女性はカツカレーを注文した。でも、カレーソースをトンカツにかけるという食べ方を知らなかった。

見るからに緊張している様子で、言葉数は極端に少なかった。ご飯も半分以上残した。食事中の女性の会話で覚えているのは、カツカレーの食べ方を聞いたのと、「残してもいいですか?」と小声で言った一言だけだ。

食事のあとは、その女性の誘導でMAYA5階のベンチに座って小一時間ほど話をした。今度は食事のときと違って話が弾んだ。

彫りの深い女性の横顔がとても素敵だった。とくに目が黒くて大きくて、吸い込まれそうになった。真っ白で調った歯並びも美しさを際立たせていた。

最後に僕から、

「また会ってくれますか?」

と聞くと、

「もちろんです!」と明るい声で答えが返ってきた。

そうなると、僕の眼中から彼女の姿が消えた。その39歳の女性と恋に落ちる予感がした。一目会ったその日から、その女性のことを思った。

夜はLINEのビデオ通話で毎晩話をした。タイ語だったり英語だったりと言葉は決まってないが、画面を通して目に入る初々しいとも思える女の姿は、その筋の女ではないことを明瞭に証明していた。

二度目のデートの前に、僕は立て続けに他の女性2人と会った。最初の女性がいくら魅力的な女だと言っても、決めてしまうのはあまりに早すぎると思ったからだ。

一人はチェンマイの大型スーパーに自分の小さなお店を持つシングルマザーの女だった。ちょっとセクシーで英語が堪能だった。どうりでイギリス人と付き合ったことがあると言った。男好きのするお茶目な印象の女だったけれど、食事をしながら飽きもせずに延々と喋り続けるのでウンザリした。

もう一人はイサーン地方のある町に子供2人を置いたままチェンマイに出稼ぎに来ている離婚歴のある女だった。写真で見ると美人だが、実際に会ってみるとまるで別人のような感じがした。

なぜか最初の女性を含めて、3人とも年齢は偶然39歳だった。でも3人目の女は生活に疲れているのか、とても30代には見えなかった。

LINEのIDを交換して会話を始めたチェンマイの女性は10数人いた。毎日頻繁にやりとりする女性も5~6人いた。やり過ぎは何事も疲れる。商売女も一人いた。

僕が「女たらし」なのかもしれないが、LINEの会話だけで僕に惚れた女性もいた。そうなると僕も怖いので会わなかった。LINEもブロックした。実際に会ったのは39歳の3人だけだ。

さて、最初の女性と二度目にデートしたのは、MAYAで会ってから5日後の土曜日だった。今度は夕方ではなく、午前中から会うことにした。

その女性はチェンマイ市内の女子寮に住んでいた。会社の寮ではなく、女性専用のアパートだ。タイに、そんな男子禁制のアパートが存在するとは知らなかった。

このブログランキングに参加しています。よろしかったらクリックをどうぞ

タイ・ブログランキング

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

最新記事
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ
検索フォーム
QRコード
QR