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吾輩はチビである(15)

5月9日(水)

今日は久しぶりにお母さんが仕事に行った。朝の4時半に起きて、家を出たのは7時半。お父さんと犬の僕たちの朝ご飯を用意してから出かけた。迎えに来たのは同じゴルフ場でキャディーをしている同い年の女だった。ときどき一緒に飲みに行って、夜遅くまで帰らないので、その点ではお父さんの不評を買っている女の一人だ。

仕事に行くときは、お父さんが「車で送って行こうか?」といつも聞く。でもお父さんの好意に甘えたことは一度もない。キャディーの友達かお姉さんを家まで迎えに寄越す。多分、お父さんと夫婦でいることはかなりのキャディーが知っていると思うけど、何となくアカラサマにするのを憚っているのだと思う。その点はお父さんからすれば、とても不満だ。歳の差があるので恥ずかしいのかな?と、あらぬ疑いをかけている。いや、其れはそうなのかもしれない。

お母さんが帰ってきたのは午後3時を過ぎていた。その間、お父さんは僕たちを散歩に連れ出した以外は外に出なかった。お昼ご飯はこの前買ってあった日本風のレトルトカレーを温めて食べていた。ご飯はあったけど、お父さんはそれには手を付けず、食パンを3枚、カレーに浸けて食べた。「うん、なかなかイケる」と言いながら、あっという間に平らげた。ついでにビールも1本飲んだ。

午後からは2階に上がってニコニコ動画で将棋の名人戦の生放送を決着がつくまでずっと見ていた。結果は、現在も将棋界の第一人者だが今回は挑戦者になっている羽生さんが勝った。若いと言っても30歳の名人の佐藤さんは今日はほとんどいいところがなく負けた。

お父さんは日本にいる時は毎週NHKで放送される早指し将棋を見ていたし、タイに来てからはインターネットで知らない人と対局することもあったが、直接人と相対して将棋を指すことは今はまずない。囲碁も割合好きで、過去にはこれも毎週のようにテレビで観戦していたことがあった。腕前の方は将棋はそこそこだが、それに比べて囲碁は初心者の域を出ていないようだ。そう思うならちゃんと勉強すればいいのに、それをしないから、いつまでたっても上達しない。

将棋や囲碁はゲームというより勝負事だ。お父さんも負けん気だけは強いから性には合っているのだろう。そして記憶力は昔から人並み以上にいいようだから、テレビやインターネットでプロの対局を見ると、将棋でも囲碁でも、初手から終局までを自分の記憶で再現することができる。今もできるかどうかはやってみないと分からないが、毎週1回でもそれをやると、確かに頭の老化を防ぐにはもってこいかもしれない。

夕方お母さんが晩御飯の支度をして、台所からお父さんを呼んだ。でもお父さんはまだネットで将棋の名人戦を見ていたのでなかなか2階から降りてこなかった。お母さんには将棋も囲碁も全くわからない。背の高くてハンサムな男性棋士と、若くて可愛らしいお父さん好みの女流棋士の2人による面白い解説にときどき笑いながらPC画面に釘付けになっているお父さんの姿を見て、2階に上がっていったお母さんは不思議そうな顔をしていた。



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Niyom

Author:Niyom
身を削って過ごした30余年のサラリーマン生活にピリオド。ここチェンマイに移り住んでからも、楽しいこと辛いこと、いろいろとありました。でも、それは全部過去のこと。人生、どこまでリセットできるものなのか、自ら実験台になって生きています。

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