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自分名義の家なのに、勝手に処分できない

6月7日(木)

亡くなった前妻の一周忌の前後にいろいろなイベントが発生した。息子の交通事故と転校、日本の役所への婚姻届け出、そして今度は残っている家の問題だ。

先日、いつも助けてくれている弁護士先生と話し合った。半年前、僕が住んでいた家を出る直前に、前妻の連れ子3人と話し合ったときも、弁護士先生が話し合いの中心にいた。そして、「一周忌が済んだ頃に、またお話しましょう」と約束してくれていたのだ。

先生が僕に訊いたのは、家を売る意思があるのかないのか?あるならば、売ったお金を子供たちと自分とでどう配分したいのか?この2点に尽きる。

現状は、土地は亡くなった妻の名義のまま。その上に建っている家屋は僕の名義になっている。土地については、3人の子供たちに相続する権利がある(相続してないので、現時点では権利は発生していないが)。

前妻は、土地の相続条件として「お父さん(僕のこと)の面倒をみないなら、権利は与えられない」という遺言を残している。僕自身は、新しい妻が一緒にいてくれる限り、血のつながりのない前妻の連れ子の世話になることは全く考えていない。いろいろ訳があって、娘たちと一緒に暮らすと考えただけでもゾッとするというのが本音だ。息子は「ボクは将来、お父さんの面倒をみるよ」と言ってくれてるけど・・・

家を処分しようとすると、3人の子供のうち2人が同意しなければならないそうだ。必ずしも3人全員の同意は必要ないことが今回分かった。問題は、売ったお金の配分だ。詳細は差し控えるが(笑)、僕の希望を先生に言うと、「う~ん、それでは子供たちが納得しないだろうね」と言った。

何しろ子供は3人いるから、僕の取り分を差し引いた残りを分けることになる。だから子供にとっては、感覚的には少なく感じるだろう。しかも遺言どおりに実行すると、「土地の権利の半分は息子に与える」ことになるのだ。前妻は息子を特別扱いした。だから、娘二人の反感があるに違いない。

「土地も家も、もともと僕のお金ですよ」と主張してみても、それは何の関係もないそうだ。建てたときは土地も家屋も妻の名義にした。ところが前妻は、家屋を自分の名義から僕の名義に書き換えるという遺言を残してくれた。そしてそれは生前に弁護士先生の手で実行された。「それだけでも有難いと思いなさい」と、先生は言葉に出しては言わなかったが、顔に書いてあるような気がした。

「あなたが40、子供たち3人が残りの60を3等分する。これなら子供たちがOKするかもしれない。どうですか?」と先生は具体的な数字を口にした。僕の考えていた数字とは隔たりがあったので、即答を避けた。「別に急いで売らなくてもいいですから」と僕は付け加えた。

日本の戸籍上、僕の子どもになっている息子は別にして、言ってみれば“赤の他人”である前妻の娘2人との神経戦ということも十分に考えられる。つまり、彼らは本当は土地家屋を処分して現金を手に入れたいが、おいそれと同意すると、貰いが少ないかもしれない。できるだけ取り分が多くなるように、なかなか同意しないという作戦もあるだろう。実際に長女は半年前からその作戦を実行に移している。「ママの残した家を売るなんて考えられない。だいたいオトウサンには何の権利もない」と主張しているのだ。

僕に何の権利もないというのは全く的外れもいいところだが、土地を相続する権利のある子供たちと、家屋の権利を現に有している僕のどちらか一方が売却に反対すれば、少なくとも僕が生きている間は処分できない。ただし、子供の側は1人だけ反対したとしても、3人のうち2人が同意すれば処分を強行できるというのが弁護士先生の見解だ。

なかなかに微妙で面白い展開になりそうだ。子供たち3人の性格、性質が丸出しになるであろう。誰が腹黒いのか・・・

ところで、これまでは子供たち3人が使っている電気代の半分、家の電話やwifi、それにケーブルテレビの費用などは僕が払ってきた。先月は娘たちが電気代を滞納していたので切られてしまい、次女が僕に泣きついてきた。電気が使えないと生活できないわけだから、可哀そうだと思って滞納分の約5000バーツを払ってあげた。

ところが弁護士先生は、それはダメだとキッパリと言い切った。

「それはやめなさい。今は息子さんがアパートに移ったことだし、もう電気代など払ってあげる必要はないです。むしろ相手を困らせなさい。経済的に困ってきたら、家の処分に同意する可能性は高くなります。こういう場合は、お人好しになってはいけません」と、僕に釘を刺した。


この争いを傍で見ている若い妻はどう思っているだろうか?何も口出しはしないが、一番気が気でないのは彼女だろう。そのお金で、少なくとも(外国人は権利を持てない)土地を買ってほしいと思っていることは間違いないのだから。


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やはりですか

以前、私が「タイ人側」という言葉を使いましたが、そろそろ意味がお判りになりましたでしょうか。

私はその件に関して、数多くのタイ人に質問してみましたが
知識人常識人合わせて皆さん、口が重たくなるばかりで、まともな返答はありませんね。

なぜなら、コンタイはチュアイガンという常識があるからです。
同族常識に抗う人はなかなかいませんね。

その弁護士さんの言われるように、40%で手を打てるうちに打つが賢いかと思います。
(それでも弁護士と娘さんサイドとの裏取引も考慮しねばなりませんが)
長女さんの「お父さんには何の権利もない」という暴言
これが全てを物語っておりますからね。

突然、第三者が家をぶち壊したりするとどうなりますか?
瓦礫が財産?って事も想定内ですよね。

また電気代などを払わないなんてのは確信犯ですね。
ほぼ本能的に揉めるタイミングを設定するのがタイ人だと思ってます。

お父さんの放蕩を見るに、息子さんは姉サイドからの懐柔策に揺れている感じも受けますが
愛情とテクニックは違うものです、それを簡単に見透かすのもタイ人。
そこに落ち度がない事を祈るばかりです…

Re: やはりですか

mugaさん、こんにちは。

前のブログも読まれているとすれば妻の遺言の内容はご存じでしょう。もし遺言を残さずに死んでいたら、当然3人の子供たちが平等に相続することになったわけです。めったに問題は起こりません。せいぜい、仮に僕が家に残って生活したいと望んだ時に、娘たちがそれを受け入れるかどうか、ということが残ります。今はその問題もないわけです。

なぜわざわざ遺言を残したのか(これはまだきちんと書いてません)、弁護士は亡妻の遺志(意図)をベースに解決を図ろうとしています。現実には誰が有利というものでもなく、日本も同じですが、弁護士独特のバランス感覚で決着させようとしているのです。

“タイ側”ですか?まるで国と国の利害の衝突みたいですね。二重国籍の息子はどっち側ですかね?多分、mugaさんの対決論法を採用するならば、「娘2人」対「僕と息子」という対決構造になりますかな。だから娘たちは、血の繋がっている弟にときに冷たくあたるのでしょう。遺言では、娘たち2人分の相続権を1人で持っているわけですから(タイでも合法だそうです)。その分、「オトウサンには権利がない」と主張したくもなるのでしょうね(笑)。こちら側にも、もう一人タイ人がいますから、僕の権利を彼女に譲ると、ちょっと複雑な構図になりますかね・・・
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
身を削って過ごした30余年のサラリーマン生活にピリオド。ここチェンマイに移り住んでからも、楽しいこと辛いこと、いろいろとありました。でも、それは全部過去のこと。人生、どこまでリセットできるものなのか、自ら実験台になって生きています。

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