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寿司か、それともステーキか

6月9日(土)

17歳の息子が転校して1週間が過ぎた。彼は真面目な高校生に変身した。

前の高校では出席日数が足りずに落第したので、とにかく時間通りに登校してくれれば、僕は何にも文句を言うつもりはない。そして木曜までは、朝6時に一人で起きて7時頃には登校した。学校まで800メートルという至近距離のアパートにいることも功を奏したのかもしれない。

ところが昨日の朝は困ったことが起きた。朝6時半頃から7時過ぎにかけて、僕が何回電話しても息子が出なかった。念のため毎朝電話して、起きていることを確かめるのが日課になっていたのだ。

「もしや、何かあったら・・・」と考えると当然心配になってくる。「ひとり暮らしは、こういう時に困るよな」という思いが募ってくる。よっぽどアパートの管理人に電話して、部屋に様子を見に行ってもらおうかと思った。80部屋もあるアパートで、そんなことを1人しかいない管理人に頼めるのかどうかも分からないが・・・

ところが彼女は平気だった。「大丈夫ですよ。1回くらい電話に出なかったからって、慌てたりしないの!」と、僕を落ち着かせようとした。そう言いながら、彼女が7時半ごろ息子に電話すると1発で出た。これはどういうことなのか?僕からの電話は無視、女からの電話には出ると言うのか。

彼女は「お父さんが心配してるから、電話には必ず出るんですよ」と息子をやわらかく諫めた。息子は、7時前にはもう学校に居て、ケータイが鞄の中にあったので気が付かなかったと言い訳した。彼女はついでに、「ほかにも用事がありますから、今日は夕方一緒にご飯を食べましょう。6時頃にアパートに迎えに行きますからね」と言って電話を切った。

夕方は道路が混むので家を早めに出たら、5時半より前にアパートに着いた。ちょうどその直前に、息子は同じクラスの男の子のバイクに便乗してアパートに帰ってきた。自分のバイクは修理が終わってアパートに置いてある。なのに、それを使わず近所の友達が運転するバイクで登下校しているらしい。理由を聞くと、自分のバイクはナンバープレートが外れたままなので、学校に乗っていくことができないからだと言う。ならば、早くつけろよ!

車の中で「寿司がいいか、それともステーキがいいか?」と息子に聞くと、「お姉さんの好きな方でいいよ」と答えた。彼女にどっちがいいか聞くと「レオテー(お好きなように)」となった。結局僕が選ぶことになって、まだ行ったことのないステーキを選んでみた。

場所はチェンマイ旧市街の少し北で、コンピュータープラザのちょうど裏手、300メートルくらいのところにある。名前はFRANCO-THAI PLACEという、一応はフランス料理のお店だ。知り合いの日本人から教えてもらった。フレンチ風のソースを使ったステーキが美味しくて、しかも量が驚くほど多い、ということを聞いていた。女性なら、一皿を2人で食べて丁度よいくらいだと言う。 

DSC_2203.jpg

店にはテーブルが10個くらいゆったりと配置されていて、雰囲気はけっこう良かった。

DSC_2198.jpg

これはインド風のカレーソースを使った豚のステーキ。ソースに埋もれていて分かりずらいが、ボリュームのあるステーキが2つ入っている。値段は250バーツくらいだったか。味は、カレー粉とフレンチソースの相性が必ずしもマッチしていない気がした点を除けばまあまあ。ようするに、ソースを5~6種類から選べるのだが、その選択を誤ったようだ。

写真にないが、もうひとつ黒胡椒ソースの牛ヒレステーキを頼んだ。これは肉は柔らかく、黒胡椒とフレンチソースの組み合わせもバッチリだった。十分に美味しく、息子は殆ど一皿をポテトも含めて平らげた。

そのほか、ツナと卵のサラダもボリュームたっぷりでよかった。彼女だけチャーンビールを1本頼んだが、100バーツ以上だったので少々びっくりした。いつも行く店はせいぜい1本70バーツくらいなので。

DSC_2201.jpg

このパンが自動的についてくる。実にうまいパンだ。でも、お腹いっぱいになっていたので半分残した。ステーキについてくるポテトのボリュームがすごくて、とてもパンまで食べきれない。

食事中は、ほとんど彼女が息子に話しかけていた。僕はめったに口を挟まず、ひたすら口は食べることに集中した。息子も同様で、彼女に相槌を打つ程度。彼もまた一生懸命に食欲を満たすことに専念したのだ。彼女はちょっと食べただけで、ビールも半分残していた。珍しい。それくらいずっと喋っていたのだ。

彼女は何を息子に話していたか・・・いかに僕が息子のことを気にかけているかということ、お父さんはちゃんと面倒見てくれるから将来のことは何も心配せずに、今はひたすら勉学に専念せよ。そのようなことを手を変え品を変えて説いていた。

また自分が高校生だった頃、どんなものを食べていたかも話していた。ご飯にナムプリック(唐辛子)をかけただけ、というのが標準的な食事だったそうだ。貧乏だったから。「そんな食事だったら、我慢できる?」と彼女が聞くと、息子は笑いながら、「僕なら無理ですね」と正直に答えていた。

それにしても、昨日は早口でよく喋る女だった(笑)。前妻の連れ子である息子と積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢がありありだ。もちろん、いいことなんだけどね。

帰りの車で彼女に料理のことを尋ねてみたら、やっぱり予想通りの答えが返ってきた。「フレンチソースというのは生まれて初めてだったのよ。ワタシは寿司の方がはるかにいいわ」

今度また同じ店に行くとすると、きっと息子と二人だけだろう。しかも口喧嘩付きとなることだろう。とにかく息子はステーキが大好きなのだ。そして次に3人で食べに行くときは、間違いなく寿司か、それとも安いタイ料理かになると思う。


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No title

予想していた最善の方法で奥さんが接してくれていて、他人事ながら非常にうれしいです。
今日の内容からするとお姉さんと言うよりお母さん替わりですね。
食べ盛りの日本で生まれた若者は、やはりステーキですね!!

Re: No title

alfa さん、おはようございます

> 今日の内容からするとお姉さんと言うよりお母さん替わりですね。

双方とも、親近感を持ち始めているような気がします。少なくとも嫌そうな雰囲気がないので、良かったです。今日も一緒に買い物です。

いいですね

理想的なご様子です。

サザエさん と カツオ君みたいな感じになれば。

Re: いいですね

なまけさん、こんにちは。

> サザエさん と カツオ君

なるほど。同じくらいの年の差です。
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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