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コンピューターソフトとの死闘

10月30日(火)

昨日書こうとしたゲームとは、何のことはない、将棋だ。3か月ほど前に、大枚1枚(日本円)をはたいて、「AI将棋ver.19」という将棋のコンピューターソフトのダウンロード版を購入した。

僕のPCはwindows10の英語版が入っている。そのせいで、最初はソフトがインストールできずに往生した。購入したヨドバシカメラに問い合わせても埒があかず、製造元の会社と何度もメールのやり取りをするうちにやっと原因を突き止めた。

windowsの言語設定を日本語に変えることはそれほど難しいことではなかった。購入後3日目にしてやっとコンピューターソフトと対戦することができるようになった。

僕の買った将棋ソフトの実力は一応5段+αとなっている。最近の本格派のソフトは、名人を含めトッププロの棋士よりも大概強い。それに比べればレベルの低いソフトだが、僕にとっては好敵手だ。というのは真っ赤なウソ。そのソフトと対戦するようになって、はじめて自分の実力の低さを思い知った。

AI将棋には2つのモードがある。普通に対戦するモードと「AI奨励会」というモードで、普通モードの対局では「待った」もできるし、「次の一手」のヒントをもらうこともできる。ところが「AI奨励会」モードでは、どんなひどい手を指しても「待った」できないばかりか、持ち時間が30分と決まっている。それを使い切ると一手30秒で指さなければならない。もちろんヒントもないから、100%自分の実力勝負となる。これが面白い。

最初は普通モードで「待った」しながら、初段から3段くらいの力に設定したコンピューターと対戦していた。僕が悪い手を指して相手が優勢になると、「待った」をして指し直す。だから2~3段の相手でも勝つのだ。というより、僕がいい手を見つけて勝つまで延々と「待った」の繰り返しになる。ところが・・・1か月くらい経ったとき、「待った」が絶対にできない「奨励会」モードで対戦することにした。

そうしたところ、何と相手が5級でも立て続けに5連敗した。たったの5級だ。原因は、僕が何も考えずにほとんどノータイムで直観的に指しているから、「王手飛車取り」とか、とんでもないポカがよく出るのだ。「しまった!」と叫んでも、もう遅い。「待った」はできない。

なぜ負けるのか、2~3日してから分かった。要するに、よく考えないで指すからだ。盤面全体をよく見て、もっといい手がないかどうか、少し考えるようにしたら勝てるようになった。ただし、ほろ酔い気分で指しているとやっぱりポカが出る。相手の王様が詰んでいるのに、しかも簡単な詰みなのに、それを気づかずに一手違いでコンピューターに負けたことが何度あることか。逆に、終盤で自分でも信じられないような絶妙手を連発して勝ちを収めたときの気分のいいこと。ソフトのおかげで勝負の怖さと醍醐味を存分に味わっている。

ご存じの方も多いだろうが、いま日本はちょっとした将棋ブームだ。中学生(今は高校生)の藤井聡太さんがプロになってすぐに連勝記録を打ち立て、あっという間に4段から7段に昇格した。羽生善治という巨匠を時に凌駕するような、実力のある20代の若手イケメン棋士も続々と台頭してきた。

僕は「ニコニコ生放送」というインターネットTVでプロの将棋対局をよく見ている。自分がコンピューターと対戦するよりも遥かに面白い。最近は、自分では将棋をやらないがインターネットやテレビでプロの対局を見て楽しむだけの、「観る将」と呼ばれる人たちが増えている。若い女性のファンも目立つそうだ。

実を言うと、僕は小学生のころ、かなり本気で将棋指しになりたいと思ったことがある。剣士のような風貌をした当時の升田幸三9段にあこがれ、弟子入りしたいと考えたこともあった。残念ながら自分の身の回りに適当な相手がいなかった。

小学生なのに、親に内緒で一人で電車に乗って、家から2時間以上かかる大阪まで出て行った。京橋だったか、梅田だったか、初めての大阪の街を1時間くらい歩き回って「将棋会所」の看板を見つけた。今と違ってネットで検索なんてできない時代だ。そして見ず知らずの大人と将棋を指した。よくそんなことまでやったな~、と今思い起こしても不思議な気持ちになる。

「ボク、なかなかやるね~」と褒められたことは覚えているが、将棋会所にたむろしているオッサンたちは、型にはまらない滅茶苦茶な手を指してくる。それなのに、めっぽう攻めが強く、歯が立たなかった記憶がある。

あの大阪のオッサンたちに比べると、コンピューターの将棋ソフトは正統派の手を指してくる。AI将棋の「奨励会」では、6級からスタートして、今ようやく2級に辿り着いたところだ。ほぼ同格か、1ランク上の実力に設定されたソフトに6連勝すれば、ひとつ上の級(段)に昇格できる。当面の目標は早く初段となることで、来年は2段を目指したい。

ゴルフは相変わらず自己研鑽に励んでいるのに思うような結果が出ない。だから、将棋の方は上昇気流に乗って行きたい。でも、AIの「奨励会」は負けが込むと「降格」というのがある。僕も先月痛い経験をした。「今回負けると降格となります」というアラームが表示されたときは、たとえ相手がコンピューターソフトでも、ドキドキするものだ。初段だって、真剣にやらないと到達できないかもしれない。遊びでもなんでも、「よ~し頑張るぞ!」と思える何かがあると、歳をとることなんて忘れてしまう。

注:「奨励会」とは、プロ(4段以上)を目指す10代~20代半ばの若者同士が定期的に対局してしのぎを削るシステム。一説では東大に入るよりも遥かに難しいそうだ。将棋の実力のほか、プロの師匠の推薦がなければ入れない。そして、その中からプロになれるのは、ごく一握りの人だけという厳しい世界らしい。トッププロになると、羽生さんのように、年収1億円を超える人もいる。


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何年も前になりますが、ブログに将棋の事を書かれていた方に、ボバーゲーの無料対戦将棋を紹介した事があり、その方と数局対戦しましたが、その方はモバーゲーをやられているのでしょうか?前置きが長くなってしまいましたが、コンピューター相手であればピョ将棋、対戦式であれば将棋ウォーズという無料のゲームもありますので一度挑戦されてみたらいかがですか?私はモバゲーで頭の体操として将棋をさしています、ハンドルネームはThaiですので見つけたら挑戦して下さい。

Re: タイトルなし

リボンさん、こんばんは。

> 私はモバゲーで頭の体操として将棋をさしています。

私もモバゲーを利用したことがあります。ただし、囲碁は毎日のように対戦していた時期もありますが、将棋はほんの数回しかやりませんでした。多くの方が5分くらいの短い持ち時間で指されており、自分はクリック・ミスも多く、性に合わなかったようです。また機会があれば、と言う感じでしょうか。
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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