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夫婦喧嘩・第2ラウンドとその顛末

11月23日(金)

嫉妬なのか何なのかよくわからないが、美人キャディーを罵った彼女であったが、30分も経てば忘れてしまったかのようにケロッとしていた。だから水曜日の夜は、「朝が4時起きの毎日だから、今日はダメ。眠いのよ」と言いながらも、お勤めをしようとすると何の抵抗もなく彼女は受け入れた。

問題は昨日の夕食の時の出来事。今度は女性の問題ではなくお金の問題。こっちはとても厄介だ。

「ガソリン代と薬代(注;バイアグラではない)の4000バーツ、まだ返してもらってないよ。25日の給料日に差し引いていいんだね?」

「どうぞ、それがいいわ」

「それに来月のガソリン代と薬代もこの際最初から天引きするからね。1か月5000バーツでいいよ。だから今月25日の給料日は、いつもより9000バーツ少なくなるけど、それでいいんだね。」

と言ったところで彼女の顔色がたちどころに変化した。まるで瞬間湯沸かし器のように。眉も吊り上がっているように見えた。

「えっ?アナタ何言ってるのよっ!今度引くのは4000バーツでしょ。5000バーツ減らすのは来月からでしょ!9000バーツ引くなんてあり得ない!」

「おいおい、お前はどういう計算をしてるんだい?4000バーツ引くのは、今月の未払い分。5000バーツは12月のガソリンと薬代。だから来月分の給料から9000バーツ引くんだよ。もしいやなら、いますぐ4000バーツ返しなさい!!!」

「だから来月でしょ!もういい加減にしてよ!5000バーツを引くのは12月25日からです!どうして今月の25日に引くのよ!!!」

「何を言うか、それがいやなら、お前が出ていけ!!!!!」


このやりとりには少し解説が必要になってくる。

僕たちが一緒に暮らし始めたのは去年の11月末のことだった。そして去年の12月の生活費は必要に応じで全額僕の財布から出した。けれども一々出すのは面倒だから、毎月25日に決まった額を彼女に渡すことに決めた。額をいくらにするかについては、12月の中旬に細かい話し合いをした。

つまり彼女との間で“月給システム”を取り入れたのは去年の12月25日からだった。12月25日に払うのは翌年の1月分だ。ところが彼女は12月25日にもらったのは“12月分”と誤解していたようなのだ。前払いのシステムになってることを理解していなかったのだ。今月の25日に渡す給料から12月分のガソリン代と薬代の合計5000バーツを差し引くのが正しい処理だ。それを分かっていない。

僕にしてみれば、彼女の抵抗は予想は出来たけど、あんなに怒り出すとは思わなかった。嫉妬どころではない。もし彼女の言い分に従えば、5000バーツ余計に給料を払うことと同じだ。

確かに考えてみれば、世の中に月給の前払いというのはまずないだろう。毎月25日に支払われるとすると、それは当月分ではなかろうか。支払い日が20日でもそうだろう。でも僕は毎月25日に翌月分の生活費を払うと決めたわけで、それをいちいち細かく説明はしなかった。彼女も分かっていると思ったので。

この際5000バーツをボーナスとしてあげるか、まだ返してもらってない4000バーツを帳消しにしてあげるか・・・。

昨夜は本格的な夫婦喧嘩の様相を呈した。僕は2階へ駆けあがって、気晴らしにコンピュータと将棋を指そうと思った。でも気持ちが集中できそうにないので将棋はやめた。そのうち気持ちが落ち着いてきて、「9000バーツの天引きは彼女にとってはきっと痛いだろうから勘弁してやるか」という考えが湧いてきたのだ。

そっと階段を下りてみると、彼女は食卓テーブルに陣取ってスマホをいじりながら、ウイスキーをストレートでちびりちびりとやっていた。

「おい、ダメじゃないか。こんな飲み方はダメだよ・・・」

そう言って、小さいグイ飲みのようなグラスを取り上げようとすると激しく抵抗した。優しく体に触ろうとしても抵抗した。でもそれは最初だけで、すぐに僕の口づけを受け入れた。何も言わなかったが僕の気持ちが分かったのだろう。そして二人でストレートを少しずつ飲みながら、話し合った。そしてこれまで彼女が言わなかった新事実がわかった。

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イメージです

やはりイサーンの親戚だ。水牛の飼育を数か月前から始めていることは知っていたが、どうやら資金が足りないらしい。だから彼女は仕事に精を出し、家計を切り詰め、できるだけ親を援助しようとしていることがわかった。

「どうしてそれをハッキリ言わないんだい?隠し事は僕は大嫌いなんだよ」

「どうせ言ってもワタシの言うことを信用しないんじゃないですか?」

「そうでもないよ。それよりも僕に隠して何かをする方がよほどよくないよ」

彼女が急に仕事を頑張ったりケチになったのは親のためだった。自分の家が欲しいのは事実だが、それが主因ではなかった。バンコクへ出稼ぎに行こうかという構想もそれが原因だったようだ。きっと親は借金しているのではないだろうか。

実を言うと、10月の初めに彼女は毎月月末に1万バーツ返済するという約束で僕から5万バーツ借金した。今度は正式の証文もある。「もし毎月1万バーツを返済できなかったら離婚して、あなたからの援助は一切受け取りません」と書いてある。これは僕が求めた条件だ。そして10月末に彼女は1万バーツを返した。残り4万バーツだ。

最初から僕に率直に話していれば、それくらいの資金は貸すのではなく工面してあげたかもしれない。つまり、彼女は僕から借金し、5か月間で返済する道を選んだ。単にお金を無心するという道は避けたのだ。使途を正直に言うと僕が警戒すると踏んで彼女は使途を隠して借金した。今度こそ本気で返済するつもりだろう。だから生活も切り詰めて、僕への返済のためにお金を残そうとしているわけだ(笑)。いや、笑い事ではないけど(笑)。そんなこともあろうかと、実はうすうすは感づいていた僕だった。

僕たちは1時間くらい、お金以外にもいろいろなことを話し合ってから寝た。さすがに昨夜はお勤めはパスした。僕にもたまには勤労休暇が必要だから。


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非公開コメント

No title

やはり、すごい実力ですなあ。

こんな込み入ったことを、しかも女性を相手にして、丁々発止とタイ語で議論できるわけですから。

なにごとにおいてもスーパー、スーパーマンですな。

タイで高等遊民業じゃ、なんとももったいない。

Re: No title

P-takさん、こんばんは。

>丁々発止とタイ語で議論できる

日本語にして分かりやすく書いてるから、いっぱしに喋ってるように感じられるだけです。使用単語は限られてます。意味は通じてるようです。だから怒るんですね。

> タイで高等遊民業

単なる年金生活者ですな。荒唐遊民です。高踏遊民でもないし。
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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