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成功体験&失敗体験

1月25日(金)

「ちょっとNiyomさん、あなた漢字を間違えてますよ」と言われそうだ。このブログでは「セイコー」は「性交」でもおかしくない。「お勤め」=「セックス」だからだ。何しろ年150回の「お勤め」は記憶に残る数字らしい。でも今日の話は違う。「性交」体験を含めてもよいが、今日に限っては「成功体験」なのだ。

「成功体験」に対しては「失敗体験」がある。「挫折体験」と言ってもいい。「失敗は成功のもと」と誰が言い出したかは知らないが、それも真理である。だから人生にはこの二種類の体験がつきものだ。「成功体験」だけだったら、いかにも薄っぺらな人生になると思う。

「成功体験」というものが、「よーし、うまくいった!」という、自分の感情に対する報酬であったならば、僕にもかなりの数の「成功体験」がある。「学校で先生に褒められた」「高得点で受験に受かった」「車の免許を一発で取れた」「憧れの女の子とデートできた」etc.・・・これらは社会人になる前の若き日のささやかな成功体験の一例である。


幸か不幸か、若い頃の挫折体験はあまりない。あるとすれば大学受験に一度失敗したことくらいだ。失恋の経験もあるが、ほとんどは片思いだったから厳密には失恋に該当しないだろう。小さな失敗体験ならいくらでもある。

20歳くらいの時、大学にはあまり行かず、昼間は料理屋で働いたり、夜は家庭教師をしたりしていた。観光客がたくさん訪れる京都の嵐山にある料亭でアルバイトをしていたとき、ゴールデンウイークを前に「ちょっと旅行に行きたいので、その間はお休みさせてください」と言ったら、即座に首になった。「明日から来なくていいよ」って。失敗と言うほどでもないが、「あ、世の中って、こうなんだ」ということを少しだけ知った。

家庭教師でも首になったことがある。中学1年の男の子に英語と数学を週2回教えていた。その子が将棋が好きだというので、ある時から勉強のあと将棋を指してあげるようにした。親は1週間後に僕を首にした。優秀な家庭教師をやめさせて損したのはどっちだろうか(笑)。これも失敗体験というほどではないが、その男の子にとっては不幸なことだったと僕は思っている。将棋が好きならやらせればいい。勉強なんて、できる子はできるようになるし、ダメな子はダメ。家庭教師を当てにするのが間違い。要は本人がやるかどうかだけだ。


さて学生時代の出来事の中で、就職活動がうまくいったかどうかは、いい女を恋人にできたかどうかに勝るとも劣らない重要な事柄だろう。僕の場合は就職試験の準備や活動を何もしていなかったのに、一社受けてみたら受かってしまった。当時は大学院に進学するつもりだったので就職する気は殆どなく、言ってみれば冷やかしで受けてみたら採用されてしまった。それは一種の成功体験であると同時に失敗体験の一つになった。成功と失敗はいつも“背中合わせ”だったのだ。

そもそも気まぐれで就職試験を受けたようなものなので職種については深く考えなかった。マスコミに分類される業種だったが、「経営管理」という、いかにも出世しそうな名称の職種があった。深く考えずにそれを第一希望にしたら難なく受かってしまった。その浅はかな選択のために、就職してからは欲求不満の連続となった。同期の多くは現場で生き生きと働いている。自分は単なる事務職にしか思えなかった。「自分も現場で働きたい」と直属の上司、その上の上司にしつこく訴えた。しかし「将来は現場の人間よりも早く管理職になるのが保証されているから」と騙されて5年が過ぎた。

その会社の当時の人事部は「職種の変更は認めない」という原則を掲げていた。ところが世の中とは不思議なもので、人の熱意を感じると「何とかして希望を叶えさせてやりたい」という感情を持つ人間が現れる。同じ職場の先輩の一人が奥の手を授けてくれた。結果がどうなるか見ていて面白そうだから、そそのかしたのかもしれない。

僕は先輩のアドバイスを真に受けて、蛮勇を振り絞って会ったこともない役員に直訴した。「現場で働かせてください」と。まかり間違えばバッドマークが付きかねない博打だったが、その役員も熱意を認めてくれたのだろう。「どんな分野がいいの?」と希望に耳を傾けてくれた。

「本気で望めば、希望は叶う」というのは真理である。「何もしなければ、何も始まらない」・・・まがいもない真理である。「為せば成る」とはよく言ったもので、役員に直訴したその1か月後の定期異動で現場に配置換えになった。希望とは少しだけズレていたが。

周囲はあっと驚いた。異動候補のリストに載ってもいなかったはずの人間が急に、しかも全く違う部署に異動したからだ。前の上司に呼び出されて、「お前のしたことは、江川がズルして巨人に移籍したのと同じことだ。あとでしっぺ返しを食らうぞ。それに私生活のことだが・・・奥さんと離婚しそうだという噂を聞いた。」と嫌味を言われた。

若い頃はいろいろあった。競争が激しく苦労の多い部署への配置換えを望んだり、“いいところのお嬢さん”との結婚生活をわずか1年で自らぶち壊したり、他人から見ると波乱の生き方を選んだ。ある意味では過剰に贅沢だったかもしれない。組織の中では“一匹狼”と言われるようになっていった。私生活でも50代になって2人目の日本人の妻と離婚し、タイ人と結婚することになるとは、その時が来るまでは自分でも想像すらしていなかった。

それは成功体験だったのか、それとも失敗体験だったのか・・・このブログでも、前のブログでも触れたことのなかった亡き前妻との出会いのことも書いておきたいと思い始めている。自分がタイ人とどうして結びつくことになったのか、現在の境遇の原点はどこにあるのか。急ぐことではないが、そのうちキッチリと自己検証してみたい。今日はそのプロローグというつもりで書いてみた。


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私は失敗ばかり

Niyomさん、こんにちは。私は土曜日にゴルフ練習場の段差につまずき、前歯を2本折りました。月曜から治療です。そして、今日の午前中、妻と買い物に行く途中、左車線へ車線変更した際、私の不注意で接触事故を起こし、タイに行く前に問題が相次いで発生し、落ち込んでいます。幸い、けががなかったので不幸中の幸いだと妻は申しております。私の場合、失敗例は枚挙にいとまがありませんが、成功例はなかなか頭に浮かびません。というわけで、Niyomさんの「自己検証」を楽しみにしております。

Re: 私は失敗ばかり

アンさん、こんにちわ。

> 前歯を2本折り・・・不注意で接触事故を起こし・・・

車の事故では誰にもケガがなかったようで、よかったですね。でも前歯は痛そうですね。まさかマスク姿でゴルフというわけにもいかないでしょうし。でもタイでは嫌なことを完璧に忘れるくらい楽しめると思いますよ。

>Niyomさんの「自己検証」を楽しみに

いつもの癖で、書いてるうちに勝手にそういう流れになったのです。ブログを書く時、計画性が一切ありません。筆、いや指の赴くまま。ですから、いつのことかわかりません。

No title

>亡き前妻との出会いのことも書いておきたいと思い始めている。

是非、書いてください。前に日本での出会いをブログの中で少し読んだ気がします。文章は忘れましたが、僕の中に鮮烈なイメージを残しました。

夕暮れの中、エキゾチックな女性が子供の手を取って買い物のために歩いている光景に出会い、其の人の日本の生活のことを想像している「私」というイメージです。何度も何度もその光景を見た後に、どのような場所で、どのように彼女に声をかけたのか。次にどのようにデートに誘ったのか。いつ、自分だけが、この人の人生を変えられると思ったのか、読んでみたい気持ちがします。

Re: No title

kodekさん、こんにちわ

> 前に日本での出会いをブログの中で少し読んだ気がします。

そうでしたか?前妻が亡くなる直前か、亡くなった直後ですかね。異常な精神状態の中で、少しだけ触れたのかもしれません。

> 夕暮れの中、エキゾチックな女性が子供の手を取って買い物のために歩いている光景に出会い、其の人の日本の生活のことを想像している「私」というイメージ・・・

なるほど。事実はドラマの一コマような光景の中で始まったのではありません。書くとすれば、途方もなく長く、途方もなく詳細にわたって書くと思います。もったいつけてすみませんが、自分の人生の中で何よりも大切にしたい時間のことですから・・・
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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