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“持ち家構想”は当分棚上げへ

近所に手ごろな価格で一戸建てが売り出されている。彼女と二人で見に行って、資金的に可能であれば、すぐにでも買うつもりでいた。でも、その計画は頓挫した。

現金で買うにはお金が足りない。亡くなった前妻と住んでいた家は、相変わらず前妻の2番目の娘の家族が住んでいる。娘は売却に反対する姿勢を変えていない。話し合いをしてくれていた弁護士も、ほとんど匙を投げている。僕の味方だった男の子まで反対に転じた。言い分はこうだ。

「あの家を人に貸して、4人(僕と子供3人)で分ければ、毎月一人当たり2~3千バーツ入ってくるだろう。大きな収入だ。土地の値段はどんどん上がって行く。だから将来、値段が上がりきったところで売るのが一番いい。」

つい先日、彼はこんなことを書いて僕に送ってきた。彼はまだ18歳だ。誰かの入れ知恵か、それとも自分で考えたことかは分からない。確かに子供たちにとってはそれでもいいのかもしれない。もし彼が言うように、土地の値段がずっと上がって行くのであれば。

でも僕はあと2年で70歳になる。子供たちのようには長く生きられないことは明白だ。だから、いつかは僕の権利は消滅する。子供たちは権利者が一人減るのだからメリットがある。

男の子がそんな風に考えているとは僕は思っていない。でも、土地の値段がこの先もずっと上がって行くことを前提にしか考えないのは幼稚だ。それに、月2000バーツくらいの配当に目がくらんでいるようで、金銭感覚が僕とはだいぶ違う。一か月2000バーツをもらって家を出される2番目のお姉さん家族のことなど、きっと何も考えていないのだろう。どう見ても、彼のアイデアは娘にも却下されるだろう。

ということで、まとまった現金が手に入る可能性は当面なさそうだ。次に銀行ローンはどうかな?となる。

彼女は銀行に行って相談した。残念ながら今の仕事は社会保険がない。政府のいわゆる30バーツの健康保険はタイ人なら誰でも入っているが、(何の保険か僕は知らないが)それ以外の保険がない。だから、銀行は彼女にはお金を貸さない。普通の勤め人なら、日本のように各種社会保険に加入しているので、銀行は貸す。あるいは毎月1万バーツ以上の定額預金に半年以上加入していれば、全額ではないが、一定の購入資金を貸してくれるらしい。でも彼女はそれもない。

彼女は親しい親戚から名義を借りてローンを組むことを考えていた。銀行もそれでいいと言って手続きの仕方を丁寧に教えてくれた。ところが、当てにしていた公務員の親戚がOKしない。

親戚はすでに自分の家をローンを組んで買っている。今度彼女を助けると、自分名義の家を2軒持つことになる。税金その他でいろいろと面倒なことが起こるのではないかと心配している。それに彼女(実質的には僕)がローンを払えなくなったりしたら、請求は当然親戚のところに行く。払えなくて差し押さえられたり、競売に付されたりすると、親戚はブラックリストに載ることになるかもしれない。いろいろな心配事を長い時間抱え込むことになる。それが嫌なので協力できないという。当然かもしれない。

ということで、近所にできている平屋の好物件は買えないだろう。彼女は現在僕が持っているお金で土地だけでも買ってほしいと思っているが、それは僕の方がお断りだ。広い土地でなければ買えないこともないが、もし彼女と別れるようなことになれば、もちろん僕には何も残らない。“お人よし”と決別した僕が、そんな馬鹿なことをするわけがない。

(6月21日、12時20分)


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家を買うことはいいことだと思う。
しかしながら、
どこに買うか?チェンマイ?シーサケット?
家は誰でも買うことができる。お金さえあれば。
買った家を貸したり、売ったりすることは難しいですから。
私は、家は飽和状態だと思っています。
空き家、空き店舗が多いから。
立地が大切になってきますね。
土地は動かないから、
土地・家の購入は難しいですね。
私は妻の実家の土地に家を建てました。
考える必要もなく。

Re: タイトルなし

スモール明さん、こんにちは

> 私は妻の実家の土地に家を建てました

私の場合は前妻と一緒にチェンマイに住むことを決めたので、他の場所に住むことは考えていません。
大都会のバンコクは嫌で、“田舎っぽい都会”が好きですから。
イサーンで言えば、コンケーンやウドンタニくらいの都市ならOKかもしれません。
要するに、仰るように「家」そのものではなく、「立地」というか「場所」、つまりどこに暮らしたいかが一番重要ですね。

No title

持ち家か借家かという問題は難しいですね。私は隣地境界のブロック塀問題を片付けこちらに来ましたので、これが借家なら家主に丸投げできてこんなに悩まされなくても良かったのにと思うようになりました。
タイ知人の家リフォーム祝儀ですが、車のローン1か月分と打診があったものの、誕生月日と合わせた数字までまけてもらい、渡しました。

2人組ゴルファーは帰られたそうですが。私が10年近く前に定宿で会った2人組ゴルファーは関東から来てる兄弟というふれこみでしたが、顔は全く似てませんでした。共に紳士然としてるけど、実は…な好き者兄弟でしたね。買うはもちろんやはり素人もお好きで、当時いた受付嬢を何とかしようとして断られ、その後見かけなくなりました。

Re: No title

MARINOさん、こんにちは

> 共に紳士然としてるけど、実は・・・

ひと頃は「タイで買春」というのは随分話題になり、批難の的でもありました。18歳未満の女性がターゲットになることが多かったせいですね。今ではタイや周辺諸国での買春は話題にもなりません。需要と供給の関係ですかね。

> 誕生月日と合わせた数字

よくわからないのですが、ローンの1か月分よりは安く済んだということですね。

プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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