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“お勤め”はどうなっているか

これを書かなければ「楽々日記」の名が廃るというものだろう。決して自慢話のつもりで書いているのではないことは、はじめにお断りしておく。行きがかり上、こうなってしまったのである。

新しい女性Tと初めて会ったのは7月はじめのことだった。海鮮料理のレストランで食事しながら、2時間ほど会話した。そのときは、すでに彼女と別れる決心をしていたので、別の女性と会うことに躊躇も、迷いもなかった。

僕もTも、自然と英語とタイ語の両方を使って会話した。しかも、Tのタイ語はスピードがゆっくりしている。しかも発音が明瞭なので、敢えて英語を使ってくれなくても90%は理解できた。ときどき分からないこともあるので聞き返すと、英語で意味を補足してくれた。まずは彼女の言語能力のスマートさに僕は惹かれてしまった。

2回目に会ったとき、Tが以前マッサージの学校に通ったことがあり、タイマッサージの正式の資格を持っていることがわかった。でも、これまでマッサージの仕事に就いたことは一度もないという。たまに母親にしてあげると、すごく気持ちいいと言ってくれるというので、「じゃあ、試しに僕にもお願いできますか?」とほとんど冗談で言ったら、OKしてくれた。

「マッサージとなると、どこでする?」という話になる。実は最初は僕に妻がいることは黙っていた。犬2匹と一緒に暮らしていると、ウソを言った。だから、彼女は「アナタの家に行ってもいいですよ。何なら家事も手伝ってあげてもいいですよ」と言い始めて、僕は困った。それで結局のところ、ラブホテルを利用することになった。

もちろん僕の方には50%くらいの下心があった。でも、Tにそのつもりがなかったので、ラブホの密室で1時間足らずのマッサージを受けた。オイルまで使って丁寧にマッサージしてくれたが、局部に触れるような行為は一切なかった。総じて、プロとしてはいまひとつの腕前だと思ったけれど、母親以外にするのは初めてだというので、一応合格点をあげた。

Tはラブホテルが本当は嫌いだった。せいぜい2時間くらい休憩してすぐバイバイとなるのは嫌だという。それでも行き場がないので、過去に利用したことのあるラブホを利用した。今度は、Tは最初からそのつもりでいた。僕としては、またマッサージをしてほしかったのだけれど、彼女が別の行為を欲していることがわかったので、自分と彼女の欲求の赴くままに行動した。そして、僕は後悔した。

Tは僕が犬と一緒に1人で暮らしていると信じていた。2年ほど前に前妻を亡くしていることや、その子どもたちのことは事実を話したが、そのあとTより若い女と結婚して同居していることは言わなかった。それを言うと、Tと付き合っていくことは無理だと思えたからだ。僕は悩んだ。

男女の一線を越えてしまうのであれば、まず事実を話すべきだという気持ちと、むしろそれは事後に話すべきだという相反する思いが、心の中で絶えず交錯していた。そして、結果として僕は後者を選んだ。

一度一線を越えてしまうと、Tと僕は会うたびに求め合った。Tはラブホが嫌いなので、昼間に普通のホテルを彼女が予約した。そして夕食の後、僕が家に帰っても、彼女は1人でそのホテルに滞在して翌朝帰ることを何度か繰り返した。

しばらくして彼女はアパートを一部屋借りてほしいと言い出した。それなら、いつでも好きなときに会うことができて、ホテルを利用するよりもお金がかからないだろうというのだ。確かにそうだが、あまりにも早すぎるのと、僕はまだ妻の存在を話していなかったので躊躇したのだが・・・

結局、僕は部屋を借りてあげた。建って間もない綺麗なワンルームのアパートで、彼女の実家も職場も、バイクで10分と掛からないチェンマイ市内の便利な場所にある。ただ、僕の家からは20キロほど離れている。それでもほぼ毎日通い始めた。そしてある日、これ以上黙っているのは卑怯だという思いが募ってきて、ついに僕は思い切って事実を彼女に打ち明けた。

「実は僕には妻がいる。しかもその妻は、亡くなった前妻が生きていたときから愛人として付き合っていて、かれこれもう6年越しになる」

Tは冷静に僕の話を聞いていた。そして自分の感情を抑えるかのように、わざと笑みを浮かべながら、こう言った。

「やっぱり何か変だとは思ってました。家の場所もはっきり言わないし、いつも家に帰りたがるし・・・。私は嘘をつかれるのは大嫌いです。もしまだ隠していることがあるのだったら、この際全部話してくださいね。小出しにするのは最低よ・・・」

そして彼女は付け加えた。

「奥さんとは、別れるつもりはあるんですか?」

「あるんだけど、すぐには無理だと思う。時間がかかると思う。何しろ、僕は彼女のATMなんだから(笑)」

「仕方ないわね(笑)。ワタシ、あなたのことがもう本当に好きになってしまったのよ。たった2週間しか経ってないのに。でもね、半年も1年も待つことはできないと思います。長い時間待たされた挙句に、ハイさようなら・・・それが一番いやです。だから、もし奥さんとやり直したいと思ったら、ハッキリそう言ってください。ワタシは辛いけど、身を引きますから・・・」

「ワタシ、今まで男運がよくなかったの。学生の頃に子どもを産んだのも当時は大失敗したと思ったわ。今では子供を早く産んでおいてよかったと思ってますけど。そのあと付き合った男性に、ファランでいい人もいたけど、事情があって国に帰ってしまったの」

「そしてそのあと1年半前まで付き合っていた男性は、浮気性だったの。ワタシ、我慢できなくて・・・今度こそ、フィーリングとライフスタイルの合う人に出会えたと思ったら、今度は奥さんがいたなんて・・・」

僕がTと付き合い始めたことを妻が知ったのは、偶然のことだった。こんなことがあるのか?と思えるくらい、不思議な出来事がきっかけだった。それについては次回。

(8月5日、12時)

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No title

毎度拝読させていただいています。
退職後の理想的な男の生きざまを求めて日々奮闘実行されていることに心から敬意を表します。
今後ともご活躍ください。

Re: No title

tiiさん、こんばんは

> 退職後の理想的な男の生きざま

人それぞれ、自由に生きたいものですね。糸の切れたタコでもいいので。

No title

糸の切れたタコに憧れます。
チェンマイには夫婦で来ており自分には不可能。夢の又夢。
ところで、チェンマイにラブホがあるのですね。差し支えなければどこにあるか教えてください。
万一のチャンスに利用したく。
自分はMAYA方面のホテルにいます。

Re: No title

tiiさん、

> チェンマイにラブホがあるのですね

日本人からラブホはないかとよく聞かれます(笑)。MAYAからだと、11号線をセントラル・フェスティバル方向に1キロほど走って左折。そこから500メートルくらいのところに3軒ほどあります。よく使っていたのは「ラブ・ボート」という、建物が船の形をしたモーテルです。ほかにも市内や郊外に実はたくさんあります。
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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