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自由恋愛主義とポリアモリー

最近僕は「ポリアモリー」という言葉があることを知った。自分の行動が、いわゆる「自由恋愛主義」にあてはまる行為なのかどうかを調べているうちに出会った言葉だ。

「自由恋愛主義」には歴史的な背景がある。ネットで調べたところでは、19世紀にまずヨーロッパで発生した考え方だ。それまでの伝統的な結婚観を“社会の束縛”と捉え、「成人どうしの自由な結びつきは、恋愛感情でも性的な関係でも、すべて第三者が尊重すべきものだ」という新しい考え方だった。それには「性的快楽の権利」というものが含まれており、国家やキリスト教会の“男女関係への規制”からの解放をめざした一種の反権威主義的な社会運動だった。

さて、「ポリアモリー」という聞きなれない言葉は、「自由恋愛主義」の流れの中から出てきた概念だと思われるが、社会や法律、国家などの権力に対峙したものではない。簡単に言うと、ある種の人間が持っている「複数の人を好きになる性質」のことを指す言葉だ。「ポリ」は複数、「アモリー」は「アモール」すなわち愛という言葉と同義語だ。もし2人以上の相手を同時に愛することができるなら、その人は「ポリアモリー」の性質を持っている可能性がある。

ただし「ポリアモリー」は浮気とは別物だ。浮気は自分の配偶者や恋人に隠れてするものだが、「ポリアモリー」はパートナーの同意がなければ成立しない。コソコソとするものではなく、関係者周知のもとで行われるものだという点で、浮気と区別しなければならない。それと、もう一点、これは大事なことだが、相手が自分と同様に複数の人を愛することに合意できる人間でなければならない。

僕が単なる「浮気者」ではなく「ポリアモリー」であり、仮に僕を取り囲んでいる女性も「ポリアモリー」だとすると、具体的には次のような状況になるはずだ。

僕はこの6年間付き合ってきた元妻の31歳の女性を愛している。同時に、数か月前に出会った38歳のTも愛している。どちらかを選べと言われても、それはできない。なぜなら両方を愛しているから。そして元妻の彼女は、僕がTと付き合うことを認めている。一方のTも、僕が元妻を愛することを認めている。

このような状況であれば、3人とも「ポリアモリー」だと言えると思う。

「ポリアモリー」は精神的な愛だけでなく、実際に性的な関係を結ぶことを意味する。しかも、もし元妻に別の愛している男(女でもいい)がいて、それを彼女が隠さずに僕に対して明らかにしているなら、それを認めなければならない。もしTにも別の男(女でもいい)がいて、愛し合ってセックスしていても、僕は嫉妬に狂わずに合意を与えなければならない。それができないなら、僕は「ポリアモリー」ではない。

要するに「ポリアモリー」というのは、自分が複数の人を愛しているだけではなく、相手にも同等の権利を認めて愛し合うことのできる人間のことだ。フリーセックスや乱交とはまったく関係がない。セフレとも違う。相手に対する(永続的な)愛情がなければ「ポリアモリー」ではない。人間には所有欲や独占欲、そして嫉妬心があるのだが、「ポリアモリー」というのは、そういう人間の持っている厄介な性質を超越ないしは克服していなければ成立しない。


さて、元妻の彼女は、僕がTと付き合うことを認めているのだろうか?これまでは、認めているようでもあり、Tの存在を拒絶しているようでもあった。確かめるために昨日、「Tとまた付き合うつもりだけど・・・」とちょっと言ってみたら、彼女の顔色が変わった。「アナタは一体何人の女がいれば気が済むんですか!!!」と怒った。これは嫉妬と独占欲。しかも「ほかに女のいる人とはお勤めをしません!!!」と言うのだ。「ポリアモリー」からは相当距離がありそうに見えた。

ところが一夜明けてみると、さきほど彼女は僕の寝ているベッドの脇に来てこう言った。昨日の彼女とは別人のようだった。

「アナタは誰を愛しても、何をしても自由です。ワタシは構いません。アナタのことを愛してますから」

一方のTはどうだろうか?嫉妬に狂うような女だと書いてきたが、こころの深いところで本当にそうなのだろうか?実は、Tは昨日の午後、予想を裏切るようなLINEを送ってきた。

Tの結論は、元妻の存在をまったく気にしないことにしたから、前のように僕と親密に付き合いたいというのだ。よくよく考えてみたら、自分の嫉妬心がすべての障害になっていることに気付いた。自分の嫉妬心と引き換えに僕を失うことがいかに馬鹿げたことかが分かったという。Tは冷静になって損得勘定をしたのかもしれない。そして驚くべきことに、自分の嫉妬心を自分でコントロールする方法を見つけたというのだ。

Tは何の根拠もなく出鱈目を言ってきたのだろうか・・・ひょっとして彼女は「ポリアモリー」の性質を持っていて、これまではそれに気づいていなかっただけかもしれない。もしそうだとすると、僕との関係は、これまでとは全く違った展開になるだろう。

実は僕が「ポリアモリー」という言葉に出会ったのは昨日のことだ。そして自分がもしかしたら、そうかもしれないと思い始めた。そうしたら、Tから画期的なLINEが入ってきた。元妻の彼女はいったんは僕の期待を裏切ったが、今朝になって見事に僕の望む答えをくれた。世の中には不思議なことがあるものだ。

(9月14日、8時)

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現在の借家

こんにちは。
Tさんは現在の借家に元奥様が住み続けることを
認めているのでしょうか?
Tさんが元奥様の存在をまったく気にしないことにしたから
とおっしゃっても、元奥様が家に居続けることに関して
Tさんの性格では許せないんじゃないかと思ってしまうのですが?

最も望ましい展開か

二人がミョンさんの行動を忖度してくれて取ったのが、お互いに愛する事なら、互いに許容して愛する事が出来ればベストですね。ニョンさんも相手の行動を許容する訳ですから。老後の面倒などは、見ると言っても空手形の可能性も無きにしも有らずだから、現在のベストが続けば良い訳だ。

No title

二人とも嫉妬に狂って折角の金ズルを失うことを恐れているだけだと思う。ポリアモリーとは関係ないのでは。

Re: 現在の借家

longstayasiansさん、こんばんは

> Tさんの性格では許せないんじゃないかと

それが本当に何も言わないので不思議です。そのうち、理由をきちんと聞いてみるつもりです。

Re: 最も望ましい展開か

ドリアンランタロウさん、こんばんは

> 互いに許容して愛する事が出来ればベストですね

本当に許容したのかどうか、そのうちはっきりするでしょう。自分としても、2ヶ所に愛人がいるという状態が楽しいものなのか、まだ分かりません。ただ、以前の悩ましさからは解放されました。

Re: No title

tii さん、こんばんは

> 折角の金ズルを失うことを恐れている

それはあるでしょうね。でも、二人の思いがそれだけしかないと考えてしまうと夢も希望もない生き方になると思います。


プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしていたが・・・

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