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車を売却、でも彼女は渋い顔

11月15日(水)

昨日の午後、チェンマイ市内の某大型スーパーの駐車場に車を持ち込んだ。写真を見て320,000バーツという値を出してくれた中古車店の担当者に見せるために。

こちらは僕と彼女。販売店側は、彼女の友達の女性とベテランの男性の2人。挨拶もそこそこに、彼らは車を隅から隅まで見始めた。こうなったのは、バンコクにいる友達が33万で買いたいと言っていたのだけど、いつチェンマイに来れるか分からないという話になったので、彼女の判断で中古車店に売ることにした。

細かい傷があちこちに少し残っているので、僕はそればかり気にしていたが、ベテランの男性はそんなことよりも、もっと大事なところに目を凝らしていた。

男性はフロントのエンジンルームを開けるなり、

「この車、事故したことないですか?」・・・僕は記憶になかったので、「ないです」と答えた。ところが、どんでん返しが待っていた。

どうも合点がいかない様子の彼は、車の周りをぐるぐると回って、最後に右側の後部座席のドアをポンポンと叩いた。何か音に異常でもあるのだろうか?そしてドアを指さしてこう言ったのだ。

「よく見てください。前のドアと後ろのドアは色合いが微妙に違うのがわかりますか?これは修理してますね。」

え~?そんなこと言われても、僕には色は同じにしか見えない。でも・・・そう言われて急に思い出した。それは車を買って半年くらいの頃、右側のドアにバイクがぶつかったことがあった。その事故は僕が運転していたわけではなかったし、現場も見ていない。保険を使って修理に出し、直った車を見ただけだったので、記憶になかったのだ。

小さな事故とはいえ、エンジンルームをちょっと見ただけでプロは事故の形跡があると分かるのだ。ほんの1ミリか2ミリのフロント部分の「ズレ」を見つけたのだ。それで、車の周囲をよ~く点検したってわけだ。

僕は本当に感心したので、「さすがプロですね」と口に出した。でも、彼はニコニコしてるだけで、とくに何も言わない。すると、彼女の友達の女性が「事故があったということですから、扱いが変ります。値を下げてもいいでしょうか?」と丁重に聞いてきた。

僕は、一体どれくらい下がるのかすごく不安になった。もし30万を切るようだとマズイな、という思いだ。彼女にあげる分がなくなっちゃう。これはもう売り手市場ではなくなっている。

僕が困った顔をしていると、彼女が友達にズバリと聞いた。「いくらですか?」

友達はすぐさま「310,000です」と答えた。僕は内心ホッとした。事故歴のある車だという判定になったのだから、もっともっと下げられるのかと思っていた。だから、胸をなでおろしたというのが正直な気持ちだった。たった1万のダウンで済んだ、と言う感じ。

ところが、彼女の顔色が変わった。ほんとうに狼狽しているような顔つきになった。そんな彼女を見るのは初めてのような気がする。そして懇願するように友達に言った。

「315,000にしてくれませんか?」

僕は少し噴き出しそうになるのを我慢して、彼女の方を向いて言った。

「まあいいじゃん。31万でいいよ。」

彼女はすごく不満そうだった。最低でも2万バーツが入ってくると皮算用していたのだろう。それが1万バーツも減ってしまったのだから。僕にとっても1万バーツは大きいけれど、彼女にしてみたら、僕の感覚とは比べものにならないくらい1万の価値は大きい。だから、5000バーツのダウンで勘弁してもらえないかと言ったのだ。

あとから考えてみると、その彼女の言葉を遮るように「31万でいいよ」と口にした僕は、彼女の気持ちを踏みにじったことになるのかもしれない。もしかしたら、友達は「じゃあ313,000でどうですか?」と言ったかもしれないのだ。すぐOKした僕のフライングだった。彼女にしてみれば、数千バーツはとても大きな金額だ。つくづく僕は商売に向いてないなと思う。

ということで、あっさりと310,000バーツに決まってしまった。そして、さっさく今日、車を引き渡した。僕が用意しなければならない書類はパスポートと住所を証明できる書類の2つだけ。代金の31万はキャッシュで受け取った。

彼女は、とくに分け前を要求しなかった。いつもの通りで、「レオテー(あなたの好きなように)」と言うだけだった。もちろんその場で1万あげた。

僕の意識の中では、僕のお金はすべて彼女のもの。いつもそう言ってる。彼女がお金を要求しないから、そういう意識でいられるのだ。


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プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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