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小さな嘘、大きな嘘(3)

1月29日(月)

ケータイの「連絡先」に異変が起きたことを彼女に伝えたのは先週の金曜日だった。たくさんの電話番号メモリーが消えてしまっただけでなく、僕の知らないタイ人や日本人の番号がなぜか僕のケータイに登録されていた。原因は、彼女にあげた古いケータイを不適切にいじったからだ。

僕はまるで被疑者を取り調べる刑事か検事になった気分で、その日本人と彼女の関係を問い詰めた。その過程の出来事で、一つ書き忘れたことがある。

古いケータイは、夥しい数の画像を消去しただけで彼女に渡した。彼女は自分用に使用するために新しいe-mailアドレスを取得したり、LINEの設定をした。その作業をするときに、彼女は僕のgoogleアカウントをそのまま使ったと思われる。そのため、僕のメールアカウントに入ってくるe-mailが筒抜けだった。

“取り調べ”では、僕が一方的に彼女を攻めまくったわけではない。一度だけ彼女は反撃姿勢に転じた。

「あなたのLINEは残ってなかったんですけど、e-mailは全部残ってますし、毎日新しいメールが入ってきてますよ。日本語が読めないので何のメールかさっぱり分かりませんけど・・・」

「ほ~、どれどれ・・・」

彼女が差し出した僕の古いケータイには見覚えのあるメールがずらりと並んでいた。やはり、古いケータイと僕がいま使ってるケータイが連動していることは間違いない。それは別にどうってことない。ところが、彼女は僕の顔を覗き込むようにしながらメールの一つをクリックした。

「これ、何なの。アナタは今も他の女の人とも付き合ってるんでしょ?」

「そうだね。このメールも入ってくるんだよね。僕は来るたびに消去してるけど、キミのには残ってるんだ。」

それはタイ人女性の出会い系サイトから頻繁に入ってくるメールだった。去年の7月から8月にかけて、僕はよく知られた出会い系サイトに登録した。そして数人のタイ人女性と出会った。その中の、最初にやりとりした39歳の美人とは、あっという間に“男女の仲”となり、彼女を捨てようとした。(10月のブログに、「真夏の情事」として詳しく書いた)

その出会い系サイトは、女性の写真やプロフィールを見るのは無料だ。でも、サイトを通じて相手とやりとりするためには有料会員にならなければならない。僕は彼女とヨリを戻したあとは一切会費を払っていない。ところが、“Your New Matches!”というタイトルのメールが頻繁に送られてくる。それはタイ人女性7~8人の写真付きプロフィールで、「会費を納めて、好きな女性にメッセージを送りなさい」という趣旨だ。

そのサイトから送られてくるメールは基本的にはすべて英語だ。だから彼女には詳しことは分からないのだろう。写真を見ると結構な美人も含まれている。年齢は20代から30代が多い。だから、僕が女性の中から誰かを選んで、今でも彼女に知られないようにデートしているとでも思ったのだろうか。

「あ~、それは僕のケータイにも、パソコンにも入ってくるよ。でもすぐに消去してる。何にもないよ。」

「すぐに消去」というのは嘘で、送られてきた女性のプロフィールは全部目を通している。写真とプロフィールを見て、一種の“品定め”をしているわけだ。でも、そのあと消去していることは事実だから、何ら彼女に対してやましいことはない。

彼女がどうして出会い系サイトからのメールを引き合いに出してきたのか、真意はよく分からない。僕が彼女を日本人の件で責め立てなければ何も言わないつもりだったとしたら・・・・お互い様とでも思っていたのだろうか?

意地悪な見方をしてみよう。彼女はその日本人との間に少々やましいことがある。だから「あなただって、あるんでしょ?」と僕の攻撃をかわそうとした。そういう解釈は不自然ではない。僕を責める意図は全くなくて、単に防御しようとしただけだろうけど、その反撃は完全に不発だった。

まったく慌てることも、反発することもない僕の落ち着いた反応を見て、「もうこの件(日本人の電話番号があること)は、オワリにしてください!」と狼狽えた。それだけではない。このあと僕がどういう態度をとるか不安になったに違いない。寝室でブログを書き始めた僕のところに来て、しなだれかかるような挙動に出た。

一昨日も昨日も、少し僕は彼女に意地悪をしている。「僕のことがまだ怖いかい?」と聞くと、

「捨てられたらどうしようかと心配です」という答えが毎回返ってくる。

彼女は駆け引きというものをほとんど知らないガラス張りの女だ。その繊細なガラスをたたき割るようなことは、僕はしない。

ところで話の次元は飛躍する。彼女は金曜日から生理中だ。これまでだったらあり得ないことを、彼女はもう2日連続でしている。夜、ベッドに入ると彼女の方から僕の体を弄ってきて、手と口を使っていかせようとする。こんなことは一度もなかったし、僕も求めていなかった。よほど心配なのだろうか・・・。これでは互いに休息にならなくて、お勤めが毎日続いているのとほとんど変わらない。困ったものだと頭では思うんだが・・・

さて、今回の取り調べの結論。電話番号の残っていた日本人のことで彼女は“小さな嘘”をついている。それは些末なことで、これでオワリにした方がいい。しかし、あと5年あるいは10年してから、彼女が“大きな嘘”をついていたことが分かったとしたら、これは僕にとっては一大事になる。

去年の「真夏の情事」のあと、彼女は「アナタが年老いて何もできなくなっても、ワタシは一生アナタの面倒をみます。絶対に捨てません」と宣言した。「だからアナタも、ワタシを捨てないって約束してね」と迫った。僕は即座に同意した。もしどちらかが約束を破ったとしたら、どちらであっても“大嘘つき”となる。

ウソは“小さな嘘”だけで十分だ。



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No title

生理中でも手と口を使って、今までに無いご奉仕するのは

1.自分にやましい事がある。

2.貴方に捨てられたら良い生活が出来なくなるし、父親の生活も維持できない。

3.やましい点が無くても疑われているので、こんなに貴方を愛していると行動で示している。

のいずれかでしょう。

私の妻も疑わしい事が過去にありましたが、鷹揚に構えて現在まで40年近く結婚生活を続けています。

私にとって妻といるのは快適ですから、追及しましたが本格的に疑うまではしませんでした。そこまですると離婚が前提になりますからね、、、、。

結局男と女は永久に分かり合えない位日本人もタイ人も違いますから、、、、、、。

意志、動機

拝見していて、
非常に興味深いことは事実です。

ご記述の限りでは、
可能性としては、まだ、この先の生活の維持・存続があり得ると思います。

貴殿が生きていて、ともに生活していること自体が
彼女の利益になることを、分かってもらうことがなによりです。
ご自分のなかで、問い詰めることも重要ですが、
どのような結果に至るのか、考えられるのも大切です。

うまくいきますように願っています。

Re: No title

AAAさん、おはようございます。

分析的にはおっしゃるような3つに分類できると思います。でも現実には、これらの要素が混在しているように僕には思えます。

つまり、やましい点はある。でも僕に捨てられたら生活に困る。そして、やましくても、愛している事を示そうとしている。

> 結局男と女は永久に分かり合えない

僕の母が亡くなった時、80を過ぎていた父が40代の僕に言いました。

「何十年一緒に暮らしても、結局アレが何を考えていたか、ワシにはよく分からん。男と女はそういうもんや。」

50年以上連れ添っても、そうなんだと知りましたね。

Re: 意志、動機

なまけものさん、おはようございます。

> 貴殿が生きていて、ともに生活していること自体が
> 彼女の利益になることを分かってもらうことが何よりです

ですね。彼女はよくわかってると思います。僕が疑っているから、イライラしてます。日本人の、日本の電話番号まで大事にキープしているのは只事ではないと、僕は考えますから。

しかし、もし早まって別れたりしたら、僕のように優しくて、そこそこ見栄えも良くて、貧しいタイ人から見れば経済力もあり、歳なのに精力抜群の男と出会える確率は非常に低いことをよく知ってると思います。

(話半分か三分の1で読んでください。笑)
プロフィール

Niyom

Author:Niyom
2012年、60歳でチェンマイへ移住。2017年にタイ人の妻を病気で亡くした後、愛人だった若いタイ人女性と再婚、前妻が可愛がっていた小さな犬2匹も一緒に暮らしている。

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